[キーウ(キエフ) 5日 ロイター] - ウクライナ各地で5日、ロシア軍による新たなミサイル攻撃があり、大規模な停電が発生している。南東部ザポロジエ州では住宅にミサイルが撃ち込まれ、少なくとも2人が死亡、子どもを含む3人が負傷したという。

ウクライナ各地で空襲警報が鳴り響き、首都キーウ(キエフ)では氷点下5度となる中、防寒着を身に着けた市民が防空壕として使用されている地下鉄構内に避難した。

北部キーウ州のクレバ知事によると、攻撃によって同州の40%で電力がストップしている。

南部オデーサ州では電力が失われたため断水しているほか、ミコライウ市周辺では火災発生の恐れから停電が実施されているという。

ゼレンスキー大統領は4日、最近のロシア軍による重要インフラ施設への攻撃後、電力などの復旧作業が続いており、越冬に向け国民に忍耐と団結を呼びかけていた。

ウクライナ空軍によると、ロシア軍が5日に発射したミサイル70発超のうち60発超を撃ち落とした。ゼレンスキー大統領もウクライナ国民に対し、防空システムが「ミサイルの大半を撃墜した」と説明した。また政府当局者によると、キーウ市に向けて発射された10発のミサイルのうち9発が撃墜された。

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