Z世代はなぜ時間があるのに時短を求める?「タイパ消費」の実態
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人間の行動は環境によって支配される。タイパ指向が先にあったわけではなく、そういう環境が整ったがために利用しない手はないというだけのこと。決して若者だけがやっているものではなく、本の要約サイトなど中高年も多く利用している。
かつてなかった環境によって行動変容した例としては、恋愛行動もそのひとつ。マッチングアプリは恋愛相手の選択肢の幅をそれがなかった時代と比べて大きく拡大した。
しかし、選択肢が多ければよいというものではなく、それこそが「選択肢の罠」といわれるもので、選択肢が多すぎると人は何も決断できなくなる。表面的な上っ面だけを見て、少しでも気に入らなければ「はい、次」という決断の方が簡単だからだ。映画の時短視聴や要約サイトでの読書を多く実施しても結局何も頭に残っていないというのもそういうことである。デジタル時代の到来で世の中に流通する情報量が飛躍的に増えているのに対して、受け手側として消費する消費量はあまり増えていないというデータもありますが、時短型であれ、バラエティー型であれ、より多くの情報にアクセスし、キャッチアップしようと思うと、如何に効率的に(タイパよく)行動するかを考えるのは人間の特性かと。
Z世代は、デジタルネイティブと言われるように、特にデジタルを介した情報収集能力と、情報処理能力が高いのが特徴なので、その傾向が顕著に表れているのでしょうが、世の中のスピードに合わせて、「心の移ろう」スピードも速くなっていくのは、なんとも寂しい気持ちになります。Z世代は本当に時間があるんでしょうか?
東日本大震災を子供の頃に目の当たりにし、老人たちが決めた政策に喘ぐ親を目の当たりにし、老人たちが始めた戦争に若者たちが殺されていく現状を目の当たりにして、自分たちが長生きできる、あるいはしたいと思っているでしょうか?
金に、生にしがみつく老人たちよりも、余程、彼らの方がリアルを生きていませんか?