2022/12/5

【Z世代】NY発のオシャレな「コーヒー革命」がかっこいい

ただただ、輝いているようにみえた──。
今年10月、私は、ニューヨークのコーヒーフェアにいた。けど、わざわざアメリカまで来て、香ばしい豆を楽しみたかったわけじゃない。
コーヒーブランドというのは、最先端のマーケティングをする
あるアメリカの起業家の受け売りだけど、コーヒーはビジネス面でも面白いからだ。
実際、アメリカのコーヒー市場は拡大し続け、特にNYでは「スタバなんてダサい」とばかりに、新世代のかっこいいブランドが次々と登場している。Z世代の私には、ど真ん中に刺さる(👇動画)。
そんなこんなで訪れたNYのコーヒーフェア。多くの気鋭ブランドが集まる中で、ひときわ多くの聴衆を惹きつける女性起業家を見つけた。
サラ・グエン(Sahra Nguyen)。
NYを中心に、ベトナムコーヒーを展開するスタートアップ「Nguyen Coffee Supply」の創業者だ。
ゲーム・チェンジャー」。ある雑誌は今年、コーヒー界の「革命家」としてサラを表紙に飾っていた。ちょうどシードラウンドの資金調達も終え、今や最も注目される起業家の一人となっているらしい。
キラキラして、かっこいい──。そんな軽い憧れから、私はすぐに取材を申し込んだ。
だけど、取材を深めていくうちに痛感したのは、彼女を輝かせていたのは、表向きのキラキラに隠された「アウトサイダー」としての矜持だった。
INDEX
  • ①今、一番イケてるコーヒー
  • ②忌み嫌われた「豆」の存在
  • ③「透明人間」としての過去
  • ④「常識」は変えられる
  • ⑤新世代起業家の「絶対的使命」

①今、一番イケてるコーヒー

とにかく、おしゃれでかっこいい──。
それが、最初にNguyen Coffeeを見た感想だった。
Nguyenのブースに居座る私
列をなすブースをくぐり抜けてみると、コーヒーのパッケージはもちろん、Tシャツなどのグッズまで、洗練されたデザインが統一されていて、一気に惹きつけられた。
では、肝心の味はどうだろう。
投資家に、小売業者に競合まで、絶え間なく囲まれている合間を縫って、私はサラを直撃した。
あまりに忙しそうなので、インタビューは後日のZoomになったけど、それでも時間を取ってコーヒーづくりを実演してくれた。
めちゃめちゃ美味しい…!(語彙力)