ロシアが発表している生産統計で分析、ロシアのモノ不足はどれほど深刻なのか
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ロシアの主要銀行をSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除する最大の目的は、ロシアの貿易、それも特に輸入を停滞させ、モノ不足に陥らせることにありました。いわば、兵糧攻めです。
既に9ヶ月近く、戦争は続いていますが、この間にロシアのモノ不足はどの程度進んだのでしょうか。貿易統計の公表が止まっている一方で、生産統計は発表され続けています。そのため、生産統計から、モノ不足の問題に接近してみました。
全般的な評価として、モノ不足はまだ限定的の様です。モノ不足はまだ入り口と見受けられます。
ローテク品を中心に輸入品の代替生産は行われているように見受けられる半面で、ハイテク品はそうした替えが効きません。
戦争が長期化すれば、軍需品に生産が傾斜し、民生品の生産が減少するでしょう。そうすると、モノ不足がさらに広がります。今後、この流れがどこまで広がるか、注視したいところです。
在ロの商社・貿易関係の方などに好評を頂きました。体感に合ったもののようです。この手のエッセイには必ず批判めいた陰謀論?がついて回りますが、統計と実感、理論で分析するものであり、逆を言えば、その筋を炙り出す道具にもなりえます。
注目のコメント
ロシア国民の生活の現状は断片的にしか見えておらず、実際どれほど困窮しているのか分かりません。この記事を読むと、モノ不足はまだ深刻な状況には陥っていないようですが、やはり戦争が長引けば深刻化していくでしょう。
国民の生活に大きな支障をきたすようになれば、さらに反戦の機運が高まるかもしれないですね。来年、小麦の種が西側から入ってこないと、小麦生産量が劇的に減り、主食に困る可能性はないのでしょうか?
ジャガイモは生命力逞しいので、ジャガイモで乗り切ろうとするのかもしれません。