ドル136円台に下落、8月26日以来=東京外為市場
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円全面安とドル全面高の結果がプラザ合意以降で最大の円安相場の背景だと思いますので、ドル全面高の部分が剥落する過程でどこまで戻るのか、が大局観として必要かと思います。ちなみに130円で半値戻しです。
一方で史上最大の貿易赤字は東京外為市場で明らかに残っているので、元(110円近傍)に戻るという難易度は非常に高いと言わざるを得ないと思います。そもそも政策金利に関して言えば、日米金利差はこれからまだ拡大します
注目のコメント
元々、金融市場が利上げペースピークアウトを楽観的に織り込み気味だったために、パウエル議長からけん制の発言が警戒されていました。
にもかかわらず、利上げペースピークアウトに加えてFFレートの上限引き上げも若干抑制的なトーンとなったことから、一段とドル安が進んだといった構図です。136円と聞くと随分円高に戻った印象を受けますが、異次元緩和が始まる前のドル円は80円前後で、ついこの間まで110円を挟んで推移していたのです。彼我のインフレ格差と取引通貨の構成を勘案した円の実力は、リーマンショック後のリスクオフ局面で円が急騰する前の100円前後でなんとか2000年代前半と同じです。仮に130円台半ばに止まると、円の購買力は、ハワイ旅行が日本人にとってなんとか夢でなくなった1970年代初めに戻ってしまいます。
え、何故ハワイを持ち出すか?私が子供だったころ、アップダウンクイズというのがあって、「さあ、10問正解して夢のハワイに行こう」というのがキャッチフレーズでした。当時の日本人の購買力では、庶民にとってハワイ旅行は夢だったのです。日本が豊かになると「夢の」が取れて、番組はやがて消えていきました。今の円の実力は、ハワイが夢だった時代に戻っているのです。ちなみにハワイツアーを検索すると、正月でもないのにかなり高くなっている。多少円高に戻ったとはいえ円の実力は異次元緩和で確実に毀損されていて、ハワイ旅行が再び夢になりかけていることをしっかり認識しておく必要がありそうに感じます (・・;