IS、最高指導者の死亡発表
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ISの報道官が最高指導者の死亡を発表。今年2月に最高指導者を引き継いだばかりなので最短の最高指導者になった模様。
同報道官は最高指導者が戦闘で死亡したとしか述べておらず、詳細には一切言及がありませんが、米軍は10月中旬にシリア南部Dera’a県で自由シリア軍との戦闘で同最高指導者が殺害されたと発表しています。
また、シリアの地元メディアは、イスラエルが占領しているゴラン高原に近いJassimというところで、シリア軍がロシア軍の支援を受けてISの拠点を急襲した際に多数のIS幹部を殺害したとしており、その際に最高指導者も殺害された可能性が指摘されています。米軍が言及している自由シリア軍とは、ロシアの仲介でシリア軍に吸収された部隊だった可能性もありますが、現時点で詳細は分かりません。
いずれにしても、これだけ短期間に最高指導者を失っているようでは、組織のさらなる求心力低下は避けられないでしょう。
もっともISはすでに各支部がそれぞれ独立して作戦を進めており、中央集権的な体制ではないので、アフリカやアフガニスタンなどのISの活動に影響が出ることはないと思います。イスラーム国の「カリフ」もこれで3代目が死亡しましたが、もう4代目が就任しました。
初代から4代目まで、本名は名乗っていません。初代はさすがに身元が割れましたが、3代目は顔写真も公開されないままに死亡しました。
イスラーム国公式声明は、3代目の死亡について、場所も、誰が殺害したのかも公開していません。
3代目は、正体も不明である以上、本当に死亡したのか確認も困難であるうえ、遺体などの証拠写真もまだ出回っていません。
そのため、生存説(死んだことにして安全を確保する)を含めて、誰に殺害されたのかについては、諸説出回っています。偏見ですが、「どうせすぐに次の最高指導者が現れるし、そもそも国としてまとまってない組織の最高指導者にどれだけの権力が集中してるかわからないので、死亡してもISへの実質効果が高いと思えない」と考えてしまいます。