【解説】TikTokでブーム急騰。架空経済「ダブロン」とは何か

自分は普段あまりTikTokを使っておらず「ダブロン・エコノミー」、初めて聞きました。
現実社会をギュッと縮めて詰め込んだような感じでしょうか。
時間の流れがどんどん早くなっていく現代において、それでもまだ足りない人々が、こうした架空経済で早送りの生活を実感しているのではないかという印象を受けました。現代人の生き急いでいる感じが伝わってきますね。

TikTok 独自通貨「タブロン」
遊びから生まれてミームとなりいつのまにか信用経済の道具となりインフレ
テーブルトップRPGが現実になってしまったようだが、これは
「人間は本質的に信用と交換をどんな環境でも欲するものである」ということを証している

誰でもゆる～く楽しめるゲームはインターネットによってもたらされましたが、その、誰でも参加できるというメリットが裏目に出て、現実世界と似たような状況がバーチャルで形成されてしまうというのはなんとも皮肉なものだな、と思います。一方でごっこ遊びは本来リアルで経験することに近づける側面もあると思うので、インターネットをたしなめる年齢ならではのごっこ遊びなのかな、とも思います。

一方で、オンラインでゆるく参加するゲームだと、ロシア発祥の「青い鯨」ゲームが思い浮かびました。毎日届く簡単な指令をこなすだけのはずが、次第に指令がエスカレートして最終的には屋根から飛び降りるなど、死に繋がっていく…ダブロンがより広く広まり、（仮想の）中央当局やFBIが規制するスピードが拡大のスピードに追い付かなった瞬間にこれは起こりうるような気がします。
例えば、10000ダブロンを獲得するために万引きをした動画をTikTokに投稿しろ、みたいな具合がエスカレートするのだろうな、と想像します。少し怖いな、と思います。

ごっこ遊びに後期資本主義が入ってきたらそれはめちゃくちゃ野暮だしなんとしても反対したいですよね笑
ボードゲームが好きな人とか相性よさそうです

皆が価値を認めるものは、それが貨幣に変わる。一つ一つに違いはないが、一つ一つに価値があるものは、いわゆるFT(ファンジブルトークン)であり、一つ一つに固有価値を持つものがNFT(ノンファンジブルトークン)と同じだと考えられる。
仮想通貨と同じく、共通思想・意志が紡ぐと経済ができるというのはとても面白い。また、価値を高める行動が結果として資本主義市場と同じになるというのも興味深い。

「ダブロン・エコノミー」...「メタバース」（決済あり）ではなく「セカンドライフ」（決済なし）という感じの架空経済の場か。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません