「無人じゃない倉庫」でのロボットの働き方
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両社には重要なコンセプトが含まれている。それは「できることを見極めて完璧でなくても進化させる」ということである。
ロボットにできることという技術的な制約、投資余力という経済的な制約など、様々なな制約がある中で、現実にできることで全体効率が上がる使い方を定義して実行する、ということである。
ここには、完璧を追い求めすぎない、今より一定以上よくなればよしとする、投資対効果があればやってみて学んでいく、といった、事業や経営に対する思想が大きく影響する。
なによりも、完全自動化の方が優れている、といった優劣で考えないことが重要。
必要十分であることが大切であり、完全自動化か一部自動化か完全手動かは手段にすぎず、それ単体で良し悪しを評価できるものではない。
こうした考えは物流に限らない。
特に昨今、使い手に取っての現実的な必要十分を提供する企業が強くなっている。
アイリスオーヤマの家電などがその一例だろう。
物流と白物家電、異なるように見えるが、「できることを見極めて完璧でなくても進化させる」という点では、共通している。
こうしたコンセプトとしての学びも大きい日本での物流に関しては,日本の物流事情や荷主に合わせる必要はあるかもしれません.一方で日本の細かさに合わせすぎると海外ではオーバースペックになります.これは日本の物流業者の海外進出の問題として指摘を受けることがあります.
ロボットの開発でも同様でしょう.海外進出をにらむのであれば,日本で要求される細かさと海外でのニーズへの対応の使い分けは重要になると思います.システムもそうですが、倉庫の業務も日本は「カスとマイズ」「今のやり方にロボットを合わせる」ことが主流になってしまって、効率化が限られているのではないでしょうか?DXって、無駄な業務を効率的に行うことではないと思うのですが。