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【教養】いま知っておきたい「21世紀の道徳」講座

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「功利主義」というのは、19世紀のベンサムらの英国人から広がっていった考え方で、20世紀にも米国のロールズの法哲学などに引き継がれていきましたが、英米圏の考え方です。
     「世界の」ということはありません。ヨーロッパの大陸部だけ見ても、哲学や論理学の考え方はかなり違います。

    英米圏の規範的な功利主義の系統は、日本でもトロッコ問題とか、「海で溺れている人がいてボートはすでに満員です。誰かがボートから下りれば溺れている人が助かります」とかいった例え話で人口に膾炙しましたが、最大多数の最大幸福、できるだけ多数の人に利益を得るためには何が正しいか、を考えます。
     そういう規範的な正しさを見つけることができる、ということを自明の前提として持っています。
     仏教みたいに、この世界は全て空であるとか、涅槃に至ることで全ての苦しみは無くなる、とかいったことは考えません。
     規範的な功利主義は、非常に英米的な考え方ですが、ブラック・ライブズ・マター、とか、中絶問題とか、さらにいえばイラクに侵攻して中東を民主化するとか、なぜ米国ではそんなに明確な結論を出そうとするのか、という背景として影響力の大きい考え方ではあります。
     トロッコ問題や溺れる人とボートの例え話のように、最大多数の最大幸福を実現する正解があるはずで、それを可能な限り早く決定することが、できるだけ多くの人間の利益になる、という発想を自明の前提として持っているからです。

    ヨーロッパの大陸部の方は、そもそも人間が最大多数の最大幸福の答えを見つけることが可能なのかどうか、ということにより懐疑的です。
     一般に、欧米人は、人間が科学を用いながら、正しい社会をつくることが可能である、という確信が強いです。イスラームやヒンドゥーと比較して、ということですが。
     しかし、ヨーロッパも大陸部だと、20世紀初めにウィトゲンシュタインが現れたことで、哲学が真実とか正義とか道徳といった問題に答えを出せる、ということに否定的になっていきます。言語は、日常的なルール内で機能するゲームのようなものに過ぎず、その外にあることについて答えを出せるようなものではない、という考え方が広がりました。(「語りえないことについては人は沈黙せねばならない」
     米国は、むしろ英国以上に19世紀的な功利主義が存続しています。


  • NewsPicks 副編集長

    「道徳」に「サイエンス」の知見をミックスするという感覚がピンとこない人も多いかと思います。しかし「人間はどう生きるべきか」を考えるうえでは、人間の本性についての正しい理解が欠かせません。

    近年、進化心理学をはじめとする科学の発展により、人の心のしくみの解明が進んでいます。その結果、道徳がどのように発展を遂げたのかを、批評家のベンジャミン・クリッツァーさんに解説してもらいました。


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    NCB Lab. 代表

    利他主義を装いながら、利己主義のキツネだったのがFTXのSBFです。自身も「世間の好印象を得るための方便だった」と暴露しています。

    道徳的科学か科学的道徳のちがいを考えてみたいと思いました。


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