豊田章男氏も疑う完全EV化2035年の達成が“絶望的”と言える4つの壁
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注目のコメント
クリーンな電気で充電するEVだけが道路を走る車社会が早く到来することが望ましいのはもちろんです。
ただ、実際のところ、バッテリー、EV関連業界ではバッテリー製造に必要なミネラルが圧倒的に不足していることは周知の事実。
テスラや中国のEVプレーヤーだけでなく日米欧の自動車メーカーが威勢よくEV化を宣言したものの、その生産量を満たすだけのミネラルが不足することから奪い合いになることは必至です。
また、そうした資源は人権などの問題のある地域やコストの合わない秘境や奥地ばかりなので、海底から掻き出そうという壮大な構想もあります。
もっとも海底を掘り起こすと海のエコシステムが破壊される懸念から待ったがかけられている状況。気候変動を食い止めるため、環境を保護するためのEV化のはずが鉱物資源を取るために海の環境を壊してしまうという本末転倒な結果にもなりかねないわけです。
さらに、EVを一気に普及させるには充電拠点をたくさん増設する必要がありますが、これまたケタ外れのお金が必要になります。
EV化するとどうなるか。ノルウェーが2025年、オランダとスウェーデンが2030年にガソリン車を完全廃止、100%EV化するので、こうした先輩たちが課題をどう乗り越えていくのか注目しています。やれない理由はいくらでもあげられる。しかしできる理由もいくらでもあげられる。問題は意志だ。やるとなったら全力でやる米国の推進力は物凄い。ここを見誤ってはいけない。希望的観測で自分の都合のいい様に解釈し世界と違う方向へ行くのは日本のお家芸だが世界のEV化への道を楽観的に否定してはならない。
NPにも多数コメントされていた岩田さんの記事です。
電池による走行距離が50マイルを超えるPHVは、2035年以降も一部販売が可能です。その頃にはEVがPHVより安くなっているかもしれませんが。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2509E0V20C22A8000000/