2022/11/25

【直撃】スパイバーの「人工タンパク質」は何がスゴいのか

NewsPicks 編集部 記者・編集者
「夢の素材」の開発で投資家の期待を集めてきたバイオベンチャーのスパイバー(山形県鶴岡市)が、いよいよ量産化の段階を迎えようとしている。
スパイバーは、様々な機能や特徴を持つタンパク質素材を人工的に合成する技術で知られている。素材の名前は「ブリュード・プロテイン」。
アパレル分野で実用化されているが、ブリュード・プロテイン配合の製品を手に取ったことがある人は少ないだろう。鶴岡にあるパイロットプラントではごくわずかな量しか生産できないからだ。
しかし今年、タイに新設した量産工場が動き出し、本格的に生産量が増えつつある。
NewsPicksの番組「デューデリだん!」はそんなスパイバーの関山和秀・取締役兼代表執行役を直撃。夢の素材の将来性と課題について聞いた。
この記事では、動画に収まりきらなかった話題をお伝えする。スパイバーが人工タンパク質で実現したい社会像と、そこに向けた戦略をより理解しやすくなるだろう。
本題に入る前に、人工タンパク質のブリュード・プロテインについて簡単におさらいしておく。