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JAXA探査機、月に届かず。垣間見えた「超小型」の限界

NewsPicks編集部
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  • 三井化学株式会社 物流部 安定輸送プロジェクト

    リアクションホイール(Wikipedia)
    https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB


注目のコメント

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    スタートアップ経営/シニフィアン共同代表

    NASAからの依頼で突発的に始まり、若手中心+JAXAと大学など連携し企画開発したプロジェクト。Orionと相乗りであり制約も大きく、2つの探査機の複合ミッションであり、エンジニア(軌道航法+月面着陸)とサイエンス(プラズマ、カメラ、微粒子、放射線)の2足の目的を有したミッションです。

    これだけ難易度を高める要素が満載で、多数ステークホルダーの調整、NASAとの調整、エンジニアとサイエンスの調整、COVIDによるスケジュール変更による調整など、極めて難しいマネジメントが求められたと思います。世間的、メディア的には最もインパクトのある月面着陸を成功させることを最優先にミッションや機器設計すべきという意見もあるでしょうが、本格的な月面開発に向けてこの貴重な機会の中をできる限り多くのエンジニア&サイエンスの実証機会にしたかったという気持ちもあるでしょう。

    何よりあえてJAXA単独ではなく、若手や大学との連携というチャレンジをしていることも、限られた宇宙関連エンジニアの教育や裾の拡大の意味もあったと思います。全部踏まえて、今回のミッションの目的と成果を総括し、今後に是非活かして欲しいですね。

    1)EQUULEUS(東京大学が中心となり、JAXA等が協働)
    超小型深宇宙探査機として世界初第二ラグランジュ点へ向かう
    ・軌道変換技術の開発・実証
    ・月・地球周辺の磁気圏プラズマ、微小隕石・ダスト環境の観測

    (新規開発&搭載機機)
    ・超小型の推進系として、気化させた水を排出して推進力を得る水レジストジェット
    ・超小型通信機
    ・地球磁気圏の全体像把握のためにプラズマ撮像装置
    ・月裏面への隕石衝突を観測するために2台の閃光撮像カメラ
    ・地球~月圏の宇宙塵分布を調べるために断熱材に衝突する微粒子計測センサ

    2)OMOTENASH(JAXAの若手中心)
    世界最小月面着陸(セミ・ハードランディング)

    (新規開発&搭載機機)
    ・着地速度は秒速50m程度の速度になる可能性があり耐衝撃技術
    ・地球・月周辺の放射線環境測定用超小型の放射線モニタ
    ・超小型で月面着陸を実現する超小型の分離機構、通信機、搭載計算機
    ・市販されている超小型の機器を探し搭載

    (サイエンスミッション)
    唯一のサイエンス機器超小型線量計「D-Space」
    ・日本初地磁気圏外&月遷移軌道の宇宙放射線環境計測機会


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    NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

    >「(他の面に太陽電池パネルをつける)隙間は1ミリもなかった。あったら良かったのはその通りだが、このサイズでは設計できなかった」(橋本教授)

    なるほどー、そういう事情だったのですね。

    完全に外野の後出しジャンケンの意見ではありますが・・・

    僕ならば、線量計を載せなかったかな。これはメインミッションである月着陸とは関係ない機器。これを載せず、目的を月着陸ただ一点に絞れば、もっと大きなリアクションホイールが載ったかもしれないし、太陽電池を貼る余裕もあったかもしれない。

    超小型に「限界」があるのはその通り。その限界ある超小型で二兎を追ってしまったのが、今回の失敗の遠因の一つであるようにも思います。

    まあ、想像するに、本当はオモテナシのチームも余計なものは積みたくなかったのかもしれません。でもいろんな政治力学で、これを積んだら予算が取りやすくなるとか、そういう大人の事情があったのかもしれません。わかります。そういうの、ありますよね。


  • NewsPicks 記者

    今年4月20日に掲載した特集「月面リバイバル」(https://newspicks.com/book/3246/article/6964444)でも紹介したJAXAの「OMOTENASHI(オモテナシ)」の挑戦が、まさかこんな形で幕を閉じようとは…。本当に残念でなりません。

    もともとJAXAは、オモテナシの月面着陸の成功確率を60%程度としていました。着陸成功は目標以上の成果(extra success)で、着陸のシーケンスまで到達すればすでに成功(full success)だったわけです。

    プロジェクトチーム長の橋本樹明さんが「失敗以上に失敗だ」と言ったのは、着陸を試すことすらできなかったという忸怩たる思いからでしょう。

    厳しい制約条件の中で、野心的な挑戦をしたこと自体は評価できます。ただ、失敗は失敗。原因を究明し、今後の宇宙開発に役立ててほしいです。

    11月28日には、ispaceのランダー(着陸船)が月に向かいます。民間世界初と日本初を兼ねた挑戦。今度こそ、無事に降り立ってくれることを願っています。


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