大学基金、損失1881億円 運用開始半年、債券下落で
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大学ファンドは2020-21年度に確保した政府出資金1兆1111億円と今年3月に借り入れた財政融資4兆円の計5兆1111億円で運用を始めたばかり。確かに直近4-9月期の運用収益率は評価ベースでマイナス3.67%だが、今は、巨額の運用ポートフォリオの土台作りの段階で、①ベースになる国債などを買い入れているプロセスの真っ最中。中身の大半が国債なのだから、足元の金利が上がれば評価損が出るのは当たり前のことです。この作業がひと段落したら、②利回り増強のためのリスク資産(金利変動にリターンが左右されにくいオルタナティブ投資資産)をポートフォリオに組み入れて、目標とする「国債より高い安定的なファンド収益(①+②)を生み出す体制を整えていく段階に入るわけで、その作業工程において騒ぎ立てるような事はまったく起きていないというのが私の見立て。これは、長期運用を行う大型のファンドを構築した経験のある者なら誰でもわかる常識です。「ファンド」というだけで、日々細かく売買を繰り返し、損や益を確定していくアクティブ運用をしていると妄想して、「損失1881億円!」などと書いてしまうのは恥ずかしいからやめた方が良い、とこの記事を書いた記者にアドバイスしたいと思います。
・大学ファンドの運用に関しては、担当者へのインタビューを含めnewspicksでよいまとめをしてくれています。
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