うるう秒、2035年までに廃止へ
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うるう秒にもメリット・デメリットがあって、自転周期にぴったり合わせられるのがメリット。
これに対して、システムなどにおいて例外を作らなければならず、不具合の原因になり得るのがデメリット。
両方を解決するのは不可能なので、とりあえず後者を潰すために何を諦めるか考えましょうね、みたいな段階に見える。システム屋さんとしては面倒なだけのものなので嬉しい。
注目のコメント
うるう秒は、世界協定時UTCをできる限り人間の感覚と一致させるように(太陽が真南に来る時間を昼の12時とする、など)、またそれを天測航法(天体観測から現在地を割り出して進路を決める方法;北を探すのに北極星を使うようなものです)に用いても問題が生じないように、微妙に変動する地球の自転の早さを吸収できるように挟み込まれるものです(理論上はマイナスのうるう秒も必要となる場合があり、これもコンピュータ処理上の障害となっています)。
GPSなど衛星による測位についても時計を使うのですが、人為的に動かせるUTCでは困るので、すでに高精度の原子時計を基準としたTAI(国際原子時)を用いており、これは人間に合わせる必要はないのでうるう秒の概念もありません。現在TAIはUTCと37秒の時差があります。
おそらくGPSの普及により天測航法の精度もそこまで担保する必要がなくなってきたため、UTCが地球の自転に合わせてがたがたと動くほうが都合が悪くなってきたということなのかもしれません。
一方で、コンピュータが用いる時間として内部でTAIで処理するようにすればいいんじゃね?と思わなくもありません。ざっくりと(適当に読んでください)
オープン系(Linux、ウインドウズなど)はNTPという絶対正確な時計を参照していて、そこと比較してズレると補正します。
うるう秒はある日突然1秒多くなるため、放置するとシステム時刻がズレてザワザワするってことです。
(59秒の次は00秒なのに、59秒→60秒→00秒、突然1秒ズレた!となる)
このズレを治すには、1秒を普通の時計のように強制的に瞬時に直す(STEP)か、じわじわと数千分の一秒ずつ修正するか(SLEW)のいずれかです。
NTPという時計のシステムにはstratumという階層があり、stratum0が一番偉い時計(原子時計です)。
大雑把に言うと世の中のシステムの時計は全てこれを見て、自分で時間を合わせてますよーって感じです。
いまやあらゆるものが繋がっているので、それぞれが自分の都合にあった時刻の補正するとトラブルから、2035年まで何とかしよう!っていうお気持ちの表明ってことですね。