コロナ禍で売上高3倍。急成長アパレルユニコーンの堅実経営
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アスレジャーという領域で男性ブランドとして台頭してきたヴオリ。私自身も初めて知ったが、ナイキやadidasなど太刀打ちできない領域だと思っていた領域もブルーオーシャンとして捉え、大きく伸ばしている。
特徴的なのはやはりユニットエコノミクスを合わせながら着実に収益を伸ばしている点。従来の多額投資による大量生産原価圧縮、マーケティングじゃぶじゃぶ、というやり方ではなく、ニーズに刺さる商品を確実に作り、アンバサダーを広め草の根的にファンを増やしている点。
無理な拡大ではなく、着実に利益を稼ぐ、という超王道が今の世では正しく、かつそれはアパレルだろうとどの分野だろうと出来るのだ、という事を示している。
以下はとても重要な話↓
『一方で、消費者のニーズのある大きなマーケットがあり、消費者にとって必要なブランドであること、環境・社会的なガバナンスが利いていることなどを複合的に示すことができれば、そのブランドはきっと報われるのです。ヴオリは後者です。
最初から、ROI(投資利益率)の高い投資のみを行うと決め、新規獲得した1顧客に対する採算を常に意識してきました。
そして、たとえ成長が遅くなったとしても、このルールを守り続けてきました。
私たちは成長を見越した投資はしません。より少ない人員で、多くのことをできるようにするにはどうしたらいいかを考え続けています。』
注目のコメント
アパレルの世界は真っ赤と思いきや、次々とブルーオーシャンが見つかるのは驚きです。ゲリー・ハメルが昔言った「成熟しているのは市場ではない、経営者の頭の中だ」の通りかもしれません。
記事の補足をしますと、ゴリゴリのスポーツウエアは、もともと男性むけのものが多いです。
そこに、女性も着用しやすいおしゃれさと機能性を両立したのがルルレモンです。男性がスポーツしながら、ヨガもやって、余暇も楽しめるというのが、ヴオリのコンセプトです。
お話をお聞きして、新しいブランドの教科書的な経営をされているという印象を持ちました。
Saas事業は、初期にマーケティングを踏んで、ユーザーを増やし、その後サービスをアップデートしていくことで、ユーザーの満足度をあげ、課金継続率を伸ばしていくというのが基本的な流れです。
一方、アパレルのような商品の場合、ライバルに先に市場を取られることよりも、独自の個性を磨くことの方が重要なので、一つ一つで利益を出せるようにしながら、品質を高める、ということを初期からやる。
大変だと思いますが、彼らのような堅実なプレイヤーが今後増えていくのだろうなと思いました。めちゃくちゃ気になるブランドです。南カリフォルニア発祥というのがルルレモンとも違って良いなと思います。
産業そのものがレッドオーシャンというのはものすごく稀な例で、厳しい市場の中でもニーズを深く理解してターゲットを絞り込み強い製品と戦略的に正しい方法で市場展開すれば大きな成功が得られるという良い例なのだと思います。経営者のコメントも地に足がついてる感じで好きです。
既にオッシュマンズなどでも買えるようですね。買ってみよう。