コロナ禍で売上高3倍。急成長アパレルユニコーンの堅実経営

記事の補足をしますと、ゴリゴリのスポーツウエアは、もともと男性むけのものが多いです。
そこに、女性も着用しやすいおしゃれさと機能性を両立したのがルルレモンです。男性がスポーツしながら、ヨガもやって、余暇も楽しめるというのが、ヴオリのコンセプトです。

お話をお聞きして、新しいブランドの教科書的な経営をされているという印象を持ちました。

Saas事業は、初期にマーケティングを踏んで、ユーザーを増やし、その後サービスをアップデートしていくことで、ユーザーの満足度をあげ、課金継続率を伸ばしていくというのが基本的な流れです。

一方、アパレルのような商品の場合、ライバルに先に市場を取られることよりも、独自の個性を磨くことの方が重要なので、一つ一つで利益を出せるようにしながら、品質を高める、ということを初期からやる。

大変だと思いますが、彼らのような堅実なプレイヤーが今後増えていくのだろうなと思いました。

めちゃくちゃ気になるブランドです。南カリフォルニア発祥というのがルルレモンとも違って良いなと思います。

産業そのものがレッドオーシャンというのはものすごく稀な例で、厳しい市場の中でもニーズを深く理解してターゲットを絞り込み強い製品と戦略的に正しい方法で市場展開すれば大きな成功が得られるという良い例なのだと思います。経営者のコメントも地に足がついてる感じで好きです。

既にオッシュマンズなどでも買えるようですね。買ってみよう。

最初の仕入から利益を出せるように、という言葉にこだわりと秘密がありそうです。それが成長スピードよりもユニットエコノミクスを意識するというルールにつながり、結果的には顧客の信頼を得られるという。

日本進出が楽しみですね♪

男性向けカジュアルスポーツウェアというブルーオーシャンを狙う強いこだわりを貫きつつ、創業者が公認会計士でありきっちりと数字面も詰めたことが成長の大きな要因ではないかと思います。
コロナ禍で健康を意識して軽い運動を始めた人が多く、こうしたカジュアルウェアの需要は男女ともに非常に伸びていますよね。

シンプルでナチュラルなブランドですね。肩を張っていないところがいい。

アスレジャーという領域で男性ブランドとして台頭してきたヴオリ。私自身も初めて知ったが、ナイキやadidasなど太刀打ちできない領域だと思っていた領域もブルーオーシャンとして捉え、大きく伸ばしている。
特徴的なのはやはりユニットエコノミクスを合わせながら着実に収益を伸ばしている点。従来の多額投資による大量生産原価圧縮、マーケティングじゃぶじゃぶ、というやり方ではなく、ニーズに刺さる商品を確実に作り、アンバサダーを広め草の根的にファンを増やしている点。
無理な拡大ではなく、着実に利益を稼ぐ、という超王道が今の世では正しく、かつそれはアパレルだろうとどの分野だろうと出来るのだ、という事を示している。
以下はとても重要な話↓

『一方で、消費者のニーズのある大きなマーケットがあり、消費者にとって必要なブランドであること、環境・社会的なガバナンスが利いていることなどを複合的に示すことができれば、そのブランドはきっと報われるのです。ヴオリは後者です。
最初から、ROI（投資利益率）の高い投資のみを行うと決め、新規獲得した1顧客に対する採算を常に意識してきました。
そして、たとえ成長が遅くなったとしても、このルールを守り続けてきました。
私たちは成長を見越した投資はしません。より少ない人員で、多くのことをできるようにするにはどうしたらいいかを考え続けています。』

我が家にルルレモン夫がいるのですが、納得です。ちなみに、海外ドラマでは「彼女はルルレモンワイフ・・・」みたいな、比喩表現としてのセリフでも登場しています。一時期の、「コンマリ」が動詞のように英語のセリフで出てきていたように。

ユニコーンになる規模の物を売っている会社で、売上高が3倍になるは凄いですね。
記事に書いてある通り、素晴らしい目の付け所なのでしょうが、私は生産体制をどうやって売り上げに合わせて拡大させたのかが気になりました。

＞このビジネスを始めるにあたり、決めていたのは、「最初の仕入れから利益を出せるようにする」ということでした。

デッドストックの多さに悩まされているアパレル業界では、とてつもない目標ですね。

どのようにしてデッドストックを減らしているのか、そのあたりも訊ねていただきたかったところです。