2022/11/22

コロナ禍で売上高3倍。急成長アパレルユニコーンの堅実経営

NewsPicks 記者
コロナ禍、気候変動、グローバルサプライチェーンの混乱──。
業界構造そのものの大変革を求められているアパレル産業の中にあって、急成長し続けるベンチャー企業がある。
Vuori(ヴオリ)。
ちょうど1年ほど前の2021年10月、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2が4億ドル(約450億円)を出資し、創業6年でユニコーンの仲間入りを果たした。
ヴオリは、スポーツの時の動きやすさと日常的なシーンでの着用を両立できるアスレジャーブランドで、創業2年で、すでに黒字化している。
おしゃれさと機能性の両立したスポーツウエアというと、ルルレモンという先駆者がいる。だが、ルルレモンが女性向けの商品から力を入れたのに対して、ヴオリは男性向けの商品から注力しているところなどがユニークなところだという。
グローバル流通の拡大など、5年間(21年のソフトバンクの出資時点)で100店舗以上の出店を予定しており、拡大フェーズに入っている。
彼らのポテンシャルはいかほどか。日本進出をも狙うヴオリ創業者のジョー・クードラ(Joe Kudla)氏を直撃した。
Vuori創業者のジョー・クードラ氏(写真:Vuori)
INDEX
  • 西海岸の文化から生まれた
  • スポーツウェアの「ブルーオーシャン」
  • コロナで事業が3倍に
  • 黒字化できるブランドの条件

西海岸の文化から生まれた

──なぜ、ヴオリを創業されたのでしょうか。
2013年に私はスポーツで痛めた背中を治すために、ヨガを始めました。そのうちに、運動能力を高めるようなウエアにも注目するようになりました。