卵巣凍結でがん患者3人が出産 国内初、治療一段落後に移植
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これは、小児/AYA世代のがん患者さんにとってとても希望。
卵子凍結よりも卵巣凍結の方が新しい技術ですが、卵子凍結が16歳頃以上に限られるのに対して、卵巣凍結は年齢の下限がありません。
さらに、2021年からは、がん治療の妊孕性温存のための受精卵/卵子/卵巣/精子凍結に補助金がでるようになりました。
https://www.j-sfp.org/ninnyousei-outcome/index.html
がん治療のために未来を諦めなくてよい選択肢があるというのはすばらしいことです。
注目のコメント
出産されたということはとても素晴らしいことですね。
しかし、個人的にはこの卵巣凍結での出産の評価は相当難しいと思います。
移植した患者さんが本当にその凍結融解した卵巣での妊娠に至ったのかを証明しているのか。が問題です。
海外の論文では、少なくとも、閉経状態の患者さんで実施していますが、国内では、(記事内の施設も)がん治療後に、通常の月経サイクルの方に移植していることが多くあります。それで、卵巣凍結で出産はちょっと無理筋ではないかなと思います。
正しくは、卵巣凍結をしていた患者さんが出産した、というのが事実であり、
凍結卵巣を移植して、それが機能して、出産したかどうかは不明である、という注意書きがあるべきではないかと思います。
また、記事内の「急速に冷凍して」、という方法が世界的に見ても「試験的」な治療と言われています。世界では「ゆっくり凍結する」が標準的であり、その方法を用いた卵巣凍結はすでに確立された医療として、欧米で評価済みです。
報道するのであれば、そこまでしっかりと調査してやらないと、
正直なところ???という気がしますね。
noteに改めて纏めています。
私自身、こうして妊孕性温存や卵巣凍結が認知されることはとても嬉しく思っています。
その上で、メディアに対して、報道する上でのファクトチェックをしっかりしてほしいなという願いです。
https://note.com/gandemomamapapa/n/n485bc8d6f52f