2022/11/20

【独占】日本サッカーの心臓部。「遠藤航」の頭の中

編集者
「ルービックキューブにはまってるんですよ」
遠藤航は唐突に言った。自身の新刊『DUEL ~世界で勝つために「最適解」を探し続けろ』の打ち合わせをしているときのことだ。
いきなり宣伝のような紹介の仕方になるが、この瞬間こそ、日本代表のキーマンの真骨頂になるのでご容赦願いたい。
はまった理由は「長男のクラスで流行っていて家族で挑戦したから」。
遠藤はまず独力で完成させることに挑戦した。けれど、簡単にはいかない。数回やってみて、あることに思い至る。
ルービックキューブを完成させる動画を見たことを思い出して。その人たちって、目隠しをしながら、ものの数秒で完成させちゃうんですよ。

ふと、それが頭に浮かんだとき、「あ、ということは、完成させるまでに法則があるんだな」と思った。こうすれば、こう。次にこうすれば、こう、みたいなものが。
そうして改めてルービックキューブを見ると、真ん中は動かないことに気づく。
「ということは、色は中心に合わせればいい」
理詰めで、地道な作業を厭わない。自身が最短距離である、と思ったものに対しては特に、その傾向が顕著になる。
4年前のロシアワールドカップで一度もピッチに立つことができなかった男は、なぜ日本代表の不動の選手にまで成長できたのか。
その秘密と、カタールワールドカップで起こすサプライズへの秘訣をNewsPicksに独占で語った。
INDEX
  • 悔しかった「二つのこと」
  • 「正解」を疑ってみる
  • 日本人だから、できること
  • ルービックキューブとの共通点

悔しかった「二つのこと」

──メンバー発表はどこで聞きましたか。