40地銀がシステム統合検討 クラウド型でコスト大幅削減
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銀行の業務範囲は銀行法等で厳格に定められており、よって勘定系システムを中心とした基幹系に求められる機能も基本的には同じです。しかし、基幹系システムというのはその企業のラン・ザ・ビジネスを支える屋台骨な訳です。これが共同化され、かつベンダーのマネージの下でよりブラックボックス化されるとすれば、それは本当にその企業にとって有益な事なのか?という疑問が湧いて来ます。
また、何でもかんでもクラウド化すれば良いわけではないです。この様なミッションクリティカルなシステムについては、End to Endのコストメリットやロバストネスを考えると、「クラウド化しとけば全部解決」にはならないでしょう。事実、SMBCの次期勘定系は、コアのトランザクションマネジメント領域についてはメインフレーム活用によるハードウェアレイヤも含めた厳格なシステムマネジメントを、アプリケーションランタイムにはモダンなコンテナプラットフォームを導入するなど、要所要所で考えられた構成にしつつコストも最適化していたりします。
勿論、これはメガバンクの論理であって、地銀の場合はまた話は違うと思いますし、自社のビジネス上の戦略を実行する上でフルクラウドを選ぶのはなんの問題もないのですが、単に「とりまクラウド化しとけばいんじゃね」でやってしまうのはマズいです。
注目のコメント
銀行の基幹システムを全面的にクラウド化してしまえば、地銀は一つあればそれでよい、という世界が案外すぐ来てしまう気がする。ご当地色を出す工夫や、アプリに表示されるキャラクターを「ゆるキャラ」のように工夫して作るだけで、あとは同じということでよくないか?
銀行のお家事情を無視して、徹底したユーザー目線に立てば、それ以外の選択肢はないように思えてならない。クラウド化の先行組は、北國銀行と福岡銀行系のみんなの銀行。
北國は日本ユニシスのBankVisionをマイクロソフトのAzureで走らせる。
BankVisionを共同運営している山梨中央(来年)と西京(再来年)からクラウド化。
問題なのは、全銀システムがまだオンプレミスがデフォルトのため、クラウドに移行してもオンプレの中継器を設置しなきゃの状況なのが嘆かわしい。