「ジェラートピケ」のマッシュ、ベインが買収 2000億円
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久々の投稿です。一年前ぐらいから本件の噂は聞いていたもののビックリしました。
最近、ウチが競り負けたM&A案件もそうでしたが(本件自体のスキーム詳細はわかりませんが)売却&レバレッジかけての再投資スキームは創業者からしたら創業者利益を確保してアップサイドも狙えるから今後増えそうですね。
追記
あくまで想像ですが、2000億円という数字は株式の買収金額だけでなく、今後の成長のための第三者割合増資も含んだ金額じゃないかな、と。
あまりレバレッジかけすぎるとIPOの時も流石にシンドイですし。【追記】
「近藤氏の再出資」について簡単な解説を加えておきます。
以下、数字は簡便にします。
・近藤氏はベインとの間で、価値100で保有株式を全部売却することを合意
・買手であるベイン(PEファンド)は、投資資金50と銀行借入50を組み合わせて100の株式の全株を取得するとのスキームを設定
→ PEファンドでは一般的に銀行借入を一部利用。レバレッジドローン等と呼ぶ
・近藤氏は持株を100で売却し、20の税金を除いた80の手取り金のうち、20を拠出して、株式価値50の40%を主時
・ベインはファンド資金30で60%を取得
つまり、レバレッジドローンの効果で、100の株式価値だったものが50に圧縮されるイメージです(レバレッジ効果)
ーーーー元コメント
すごいですね。
営業利益が98億円。減価償却費など不明ですが、仮に20億円だとしてEBITDAが120億円。
2000億円で買収との報道ですが、これが(いつもながら)株式価値なのか企業価値なのか不明。
仮に株式価値のことだとして、有利子負債がなくてもEV/EBITDA倍率は16.7倍。有利子負債があるともっと高い倍率。(店舗が直営店中心だと借入金はそれなりにありそう。在庫資金も必要ですし。)
仮定に仮定を重ねた数字ですが、結構なグロースを見込んでいるのではないかと思います。あとはブランド価値も高く評価しているでしょうから、ボトムも固いと見てるのかな。これはすごい
金額の大きさもそうですが、感性が重要で流行のあるアパレル分野、IPOを目指すグロース投資とのことでファンドの役割が拡張してきたことの象徴のような案件
PEファンドの黎明期ではキャッシュフローが安定している企業にレバレッジをかけて儲けるか、業績不振企業や破綻企業を安値で買って、主にコスト削減で利益を出すというのが定番であったことを考えると隔世の感があります