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振り返ってみれば、Amazon誕生(1994年)、Google誕生(1998年)、Facebook誕生(2004年)、YouTube登場(2005年)と21世紀の20年はテック業界が世界を変えてきた時代でした。その流れの中でこれらの企業やそれに続くIT企業群は驚くような成長を遂げてきました。今の20代から30代の人々からすれば、これらの企業は物心ついた頃から強いものとしてそこにあり、学生時代から社会人になるまで、これらの企業が人員調整を行うなど想像もしなかったはずです。
それゆえ、例えばこのNewsPicksの読者や第一線で活躍するジャーナリストの大半を占めるその世代の人たちから見て、今回の一連の出来事は衝撃的なものとして受け止められているのだろうと、私は思います。
冷めた見方をすれば、こうしたことはこれまでも人類の歴史の中で何度も繰り返されてきたことで、その順番がGAFAMに巡ってきたというだけのこと、だと言えるのではないか。しかも、金融分野で大量の血が流れた2008年の金融危機(リーマンショック)の時と比べて、各社の状態がかすり傷程度だということだということを忘れるべきではない、ということです。
本件は、いわば有事でははく通常対応モードで考えたり、パニックに陥らずに行動すべき事案であり現象だというのが、私の(現時点での)判断です。
2023年の米国経済は相当悪くなる。今年はじめに、JPMorgan ChaseのダイモンCEOなどが警告を発していましたが、経済ハリケーンが本当に近づいているようです。
金融危機前の2007年に、CitiのCEOだったチャック・プリンスは「When the music stops, in terms of liquidity, things will be complicated. But as long as the music is playing, you’ve got to get up and dance. We’re still dancing(音楽のように流れている流動性が止まった時には困難な状況になる。だけど、音楽が鳴り続けている限りは、踊り続けなくてはならず、私たちはまだ踊り続けている)」と、FTのインタビューで言った。
その後、音楽は止まり、出口めがけて皆が殺到し、流動性が枯渇し、様々な金融市場が停止し値付けが崩壊した。
雇用も、成長には必要。そしてテクノロジー系は、とくに上場しているビッグテックはめちゃくちゃ儲け、非上場は将来のビッグテックを期待してVCやクロスオーバー投資含めて、資金の流動性が極めて高かった。
これらの資金を用いて、雇用も一気に広がった。そして音楽が鳴り続けて、人の取り合いになっていた。まさに「雇用市場」だし、その雇用の流動性も、この一気の拡大を支えていた。
それが止まり、逆回転を始めたところ。もう逆回転が大分進んだのか、それともまだなのかは誰も分からないと思う。
その柔軟な労働契約法が、ダイナミックな経済活動に資している側面もあるわけです。
コロナ禍は、結果的にテック企業にとっては大盤振る舞いに恵まれたバブルだった訳ですから、その後に、ある程度の反動があるのは当たり前だと思います。
それを、大失業時代と称して負の側面ばかりを強調するのはいかがなものかと感じます。
かつて、そのような大規模なレイオフで退職をした欧米人が、潤沢な失業給付などを使い、バンコクなどで優雅に長期休暇を楽しむ姿を実際に見ている身としては、日本の物差しでこのような記事を真に受けて振り回されることがないようにと老婆心ながら思ったりします、
就職活動を現在行っていますが自分のスキルを高め、自分の市場価値を上げられるような働き方ができるような企業で働きたいですね。
実際、アメリカにおいて、採用を考えている企業は常に同業他社や有力企業のレイオフを注視していて、レイオフがあるや否や採用に走るのは当たり前の行動です。
今回についていえば、気候テックに一気に人が流れるんじゃないでしょうか。それによって、気候テックのイノベーションがさらに加速する。悪いことばかりではない。
新しいビジネスに多くの人々が流れることで、更に新しいビジネスが生まれる。
これが米国の真の強みです。
中にはまったくスキルのない人たちもいるでしょうが、新しいビジネスに必須のスキルが何かは現時点ではわかりません。
でも投資家は、過去このような状況の余波からエアビーアンドビー、ウーバーなどが生まれたことから、現状に好機を見出しているのは、なるほどね、と思います。
悲観的にならず、今の情況をどう活用するかの知恵比べですね。
転職の厳しさに直面する人々がいますが、日本ではずっとIT人材が足りない世の中。
海外から日本にテック人材を受け入れる制度がより加速して欲しいものです。