「仕事が回らない」 厚労省が「キャリア官僚」募集 若手らの離職で
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私の出身の厚生労働省で総合職課長補佐級の選考採用が始まりました!え、総合職?、課長補佐級?、選考採用?、とはてなマークの方が多いと思いますが、いい加減な表現ができない厚労省に代わり、勝手に説明させていただきます(不正確な表現は免責でお願いします…)と、いわゆるキャリア官僚のトラックで、30歳くらい以上のミドルの中途採用が、筆記試験なしで小論文と面接で受けられるということです。外郭団体時代からあわせて5年半お世話になりましたが、私自身へのインタビューnote記事(https://note.com/volve/n/n644844fe43dd)にもある通り、厚労省の課長補佐(今回の採用ポスト)は、裁量もあり私は本当に楽しく仕事をさせていただきました。1人でも多くの、厚労省の政策に興味を持つ方々が応募して下さることを、心より願っております。
厚生労働省は、他省庁と比較して圧倒的な残業時間、圧倒的な法案提出数、圧倒的な答弁回数にのぼっています。職員の皆さんが自嘲気味に強制労働省や拘牢省と語る所以です。国会との関係があるため、基本的な仕事の作法が他律的になることが避けられず、自組織で業務に優先順位をつけて差配することすら難しい状況にあるのだと思います。
平時にあってもそのような状況ですが、それに加えてコロナ対応真っ只中のときには、あまりの疲弊で「知力、気力、体力ともに尽き果て、改革など考える余裕もありません」という状況に。
職員の方は、例えばランチで建物外に出る余裕もない方々が多く、昼時には地下のコンビニに列をなし、常に何かに追われています。5人増やしたところで、何の問題解決にもならないでしょう。国民のために良い仕事をしていただくためにも、構造的な問題の解決が必要です。実際に辞めた身として、残って奮闘されている方々の苦労はいかほどかと、今や外野ながら痛切に感じます。
私が約10年前の当時いた部署では約1割がメンタル休職、長期休暇を取っていました。
強靭な精神がなければ、元々どんなに高い意欲や精神性を持って入省しても、少しずつそれらが削られていく場所だと個人的には感じています。
それでも、少なくとも私がいた頃は、能力人格ともに素晴らしい方々は一定数存在していて、例え同じラインでなくとも、そのような方々に、どれほどの教えと刺激をいただいたか知れません。