ロシア国防相 ウクライナ南部ヘルソン州州都からの撤退命令
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ロシアにとっては「併合」宣言した州の州都からの撤退であり、痛恨の出来事でしょう。
プーチン政権は明らかに不利な状況であっても「自分たちは負けていない」と強気の姿勢を取りづけることが多いです。それは対外的だけではなく、国定向け、国民の対しても失態を認めることは威厳や威光を保つために必要だったわけですが、今回、大きな失態を求めたことは、そんな余裕すらなくなったということの表れではないでしょうか。
ショイグ国防相から撤退命令を受けた際、現場を指揮するスロビキン総司令官はいったん軍をドニプロ川沿いに配置するのが最適であるが、沿岸の部隊の孤立化も懸念を伝えています。ロシア軍がさらなる後退を余儀なくされるかもしれません。
ただ、ウクライナにとってもここからはそう簡単ではないだろうなと分析します。
ウクライナ側がロシア軍への補給路を絶つためにドニプロ川(または支流)にかかる橋を破壊したとの報道があり、川の東岸地域にウクライナ軍が地上軍を進めることもまた容易ではないと思うからです。
依然予断を許さない情勢です。ずっと劣勢が伝えられてきたヘルソンから、ついに撤退を発表。
そしてこれとセットで、非常に気になる情報が入っています。↓
ヘルソン州の露側幹部が事故死 ストレモウソフ氏
https://www.sankei.com/article/20221109-6HWSEVT5AFNUDN32IWQBTHCTXU/
このヘルソンで、このタイミングでロシア側「行政府」の副知事を名乗っていたストレモウソフが交通事故で死んだという話。ストレモウソフは先月、戦況の悪化を理由にロシア国防大臣を批判し「自分が国防相だったら銃で自殺していると多くの人が言っている」とまで言っていました。(https://mainichi.jp/articles/20221007/k00/00m/030/005000c)
情報はまだ錯綜していますが、このタイミングでの「交通事故死」は明らかに不自然ではあります。ウクライナは、これから冬の戦いになります。
地面は凍りつき、穴を掘ることもできず、これまで続いていた主な戦いのやり方、大部分の歩兵は塹壕に籠り、砲を撃ち合うことで、少しずつ敵を削っていく、もし大幅に削れたら突撃して前進する、というやり方はできなくなります。
双方の数十万の歩兵たちは、暖を取れて、風雪が吹き込まない陣地、できれば要塞に収容しないと凍死します。
ある程度は戦線を下げても、兵たちを収容する拠点を用意して、そこに入らせることが必要です。
地面が凍るので、戦車は動けます。塹壕や森に潜んだ歩兵に携帯式ミサイルで狙われる危険性は減るので、これをチャンスと見て、戦車を中心にして、突破を図る、というやり方もあります。
いずれにしろ、歩兵が外で動ける時間は限られ、夜間は絶対に暖をとれる設備が必要です。数十万人を収容できる設備があるところまで兵を下げるなら、今しかないでしょう。
歩兵が冬期に外で戦うとしても、外套など冬用装備が必須です。ウクライナ側は確保できるとして、ロシア側は備蓄数が怪しく、北朝鮮に要請して取り寄せているとのことです。
ロ軍、ヘルソンから撤退準備か=「数日以内」の見方も―ウクライナ南部
https://newspicks.com/news/7761772?ref=user_1125005