やりがい迷子だった私が就職前に知った「没頭できる仕事」の見つけ方
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以前アメリカで投資銀行の採用を担当していた知人が「今日の大学生はいかにも自分が○○に入るために生まれてみたような話をした。ありえない」と言っていたことを思い出します。暴論かもしれませんが、大学生(あるいは20代)で「考えて自分のやりたいことを見つける」ことは不可能と思います。自分もそうだったから。
その意味で「自分に何が向いているか、何が好きかなんて、最初は分からなくて当然です。それでも、とりあえず目の前のことに真剣に取り組んでみれば、それを好きか嫌いか、何をしている瞬間が幸せで心躍るのか、乗り気になれないのはどんなときかなど、自分の価値観に気付けます。」は非常にいいメッセージと思いました。自分も経験しましたが、やりたいことが見つからないというのはとても辛いものだと思います。
時間とエネルギーはあるが、没頭できるものが無く、何かしたいけど、何がしたいか分からず、夢に向かって前進している周りの人を見て更に落ち込んでしまいます。
そんな状態から自分が、ひとまず抜け出せた方法は以下の通りです。
①今までの人生を振り返って、自分にどんな事が向いてそうなのかを仮説を立てる。まだ社会経験もなく、持っている判断材料は少ないかもしれませんがその中でも必死に考え、やりたいこと(仮)を作ることに意味があると思います。
②そのやりたいこと(仮)をやる。
この時に重要だと考えているのは、1次体験を大切にするということです。やりたいこと(仮)について調べていると、様々な情報があり、混乱してしまいます。参考程度には良いですが、自分の肌で経験することが最も価値が高いと思います。
(この1次体験を得られる場として、インターンシップがあると考えています。)
また、やり続けている途中、その道で自分より先にいる同年代や後輩の姿を知り自信を失ったり、嫌なことがあって投げ出したくなったりして、他の道のがいいのではないかと感じてしまうこともあります。(隣の芝が青く見える状態)
この時、やっていることに本当に適性がないのか、適性はあるが一時的に大変なだけなのか、もしかしたら自分の根性がないだけなのか、などを冷静に分析することは出来ません。
なので、期間を設定し、その間だけはとりあえずやってみようと思うのがいいと思います。
やってみたら、知らない内に夢中になっていたことや、逆にずっとやりがいを見い出せなかった、ということもあると思います。
③期間を経て、なんか違うなって思ったら①に戻る
この時、初めより質の高い判断基準を持って仮説を立てることができるはずです。
また、最初に決めたことと他の道に行くこととなっても納得感が増すと思います。
やりたいことを見つけられなかったと悲観せず、就職前に自分には向いてなかったということを知れて良かったと思えればいいと思います。
若いうちに、どれだけ自分で考えて仮説を立て、検証しようとしたかがキャリアをスタートさせる上で重要な事だと考えています。”何も知らない世界だったからこそ、「楽しい」と「悔しい」を素直に感じることができた”
"自己成長よりも、チームでつくるデザインの磨き込みこそが、私にとっての「楽しい」"
"とりあえず目の前のことに真剣に取り組んでみれば、それを好きか嫌いか、何をしている瞬間が幸せで心躍るのか、乗り気になれないのはどんなときかなど、自分の価値観に気付ける"
"プライドを守るためだけに今いる場所にとどまるよりも、大真面目に失敗して新たな判断基準を手に入れる方が、結果として得るものは大きい"
”どのような環境にいても、自分を変えられるのは自分だけです。悩むことがあっても、「失敗しても死なない」と自分に言い聞かせる"
石黒さんの言葉に共感しまくり。
決してデザイナーに限った話ではなく、ビジネスパーソン全般に当てはまりうると思う。
周りにも自分にも正直に、先々を考えすぎずに楽しんで取り組み続ければ、自ずと道は拓ける、ということだろう。
自己成長は目的ではなく、価値を出すための手段に過ぎない。
そこは見誤らないようにしなくては、と思う。