サマーズ氏、FRBは方針堅持を-早期利上げ停止は「見当違い」

Bloomberg.com
サマーズ元米財務長官は、米金融当局に利上げの早期停止を求める「声の高まり」は「ひどい見当違いだ」とツイートした。
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長期停滞論を打ち出し金融政策と財政政策の機動的な連携を促したサマーズ氏ですが、米国経済が順調に回復する中でバイデン政権が大型の財政支出を打ち出しFRBが2%を超えるインフレを許容する大盤振る舞いに舵を切った2021年の初めには、インフレリスクに警鐘を発し始めておられたように思います。しかしイエレン財務長官もパウエル議長もインフレは起きても一時的、米国の雇用はまだまだ弱いと主張して一顧だにしなかったことは記憶に新しい。その結果、打ち手が遅れて今の激しいインフレに至ったわけですからね・・・ 70年代のインフレ時に引き締めと緩和のストップアンドゴーを繰り返してインフレ心理を定着させ、80年代初めのハードランディングを招いた歴史を振り返れば、だから言わんこっちゃない、ここまで来た以上、先ずはインフレを徹底的に収めるべし、というお気持ちになられるのもゆえ無きではなさそうに感じます (・・;
インフレ率向上と抑制の経路は複雑です
利上げがどこまでインフレ抑制に効果的かが明確ではないため、施策に責任を持つFEDは副作用を懸念してどうしても慎重にならざるを得ない状況があります
サマーズ氏自身もターミナルレートに近づいているという認識を少し前に示していたと思うのですが、以前の論調にまた戻っていますね
サマーズ元米財務長官は、米金融当局に利上げの早期停止を求める「声の高まり」は「ひどい見当違いだ」とツイートしたとのこと。

今後、アメリカにおいて「利上げ」がどう扱われるか気になります。