「借金王」ランキング 2位「ソフトバンクグループ」、1位は?
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こういうランキングでよくある間違い…トヨタとか、ファイナンスを事業と併せて手掛けている企業は外さないといけない。
本記事は銀行を外している。当たり前で、個人や企業、そして市場から「借りて」、それを貸しだして、利鞘を稼ぐ仕事だから。
そしてトヨタも、自動車事業と併せて、ファイナンス事業がある(主には自動車金融だが、それ以外の金融も)。
そして、金融事業を除いた財務諸表も開示している。下記が自動車等のBSの負債・資本側で、金融事業を除くとでは有利子負債は2.6兆円ほど、金融事業が24兆円。
また金融事業を除いた側では、資産として現預金4.3兆円持ち、また連結の「その他の非流動資産」の大部分は金融事業を除いた側に計上(約16兆円)されていることが分かる。連結BSでは約15兆円、持分法やその他の金融資産があり、それ以外に無形資産が1兆円ほど。
つまり、自動車事業だけで見ると、むしろ有利子負債が必要ない状況で、資金効率を上げようと思えばもっと上げられる(ただこれだけの巨大企業や地域も色々ある中で、必要な負債や、銀行と結んでおくべき関係性ももちろんあるだろう)。
https://global.toyota/pages/global_toyota/ir/library/securities-report/archives/archives_2022_03.pdf#page=119トヨタは金融事業が巨大なのでそれを除くと2-3兆円ではないでしょうか。とりあえず上位の企業に金融事業が含まれている会社が多数あるのでそれは除いて見た方が良いかと。
その上で大きな金額はたいがいはバンクローンでしょうから、銀行が「貸せる理由」があるわけです。通信はキャッシュフローが読みやすく安定しており、一方で設備投資が巨大なのでまさにデットの活用が理にかなった事業です。
他にもキャッシュフローが読みやすく規模が大き会社が基本は上位にきています。
借金王というと規模が小さいレベルでのランキングだと、危ない先、ネガティブな意味ということになりますが、兆円単位で借りられる会社はバンクガバナンスを経てそれでも借りられているという意味では、自力のある会社が上位に来るので、借金王はここではある程度ポジティブなワードかもしれませんね。
ネガティブな意味でランキングを見るなら、借入金額に対して返済余力がない会社のランキングを見るべきでしょう。日本一規模がデカいトヨタ自動車が『借金額』では日本一になるのは当たり前のこと。売上や営業利益、自己資本で調整しなければならないと、義務教育で教えるべき。