[31日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は31日に提出した書類の中で、ツイッターの最高経営責任者(CEO)に就任することを明らかにした。

マスク氏は27日、ツイッターを440億ドルで買収。パラグ・アグラワル最高経営責任者(CEO)など上層部を直ちに解雇した。

これに先立ち、自らのアカウントのプロフィルを「Chief Twit」に変更していた。

ツイッターは31日、マスク氏がいつまでCEOを務めるかや、他の人物を起用するかどうかについてコメントを控えた。

マスク氏はまた、唯一の取締役になったことも別の提出書類で明らかにした。買収完了前に取締役だったブレット・テイラー氏やアグラワル氏、オミッド・コーデスタニ氏ら9人の名前を挙げ、もはや取締役ではないとした。

その後、取締役会の解散は「あくまで一時的なもの」とツイートしたが、詳細には言及しなかった。

30日の投稿ではツイッター最大の問題点を問われ、コーディング担当の人員1人に対し管理職が10人いるように思えると回答していた。

一方、同社の「コアテクノロジー」部門の幹部、ニック・コールドウェル氏はツイッターのプロフィール欄で同社を退社したことを示唆した。

マスク氏はツイッターについて、製品変更やスパムアカウントの削除が遅いと批判していたが、関係筋によると、一部の従業員と会議を開き、ツイッターのソフトウエアコードの調査などに着手した。

一方、ロイターの取材に応じたツイッター社員によると、マスク氏からのコミュニケーションは現時点でほとんどなく、メディア報道を頼りに会社で起きていることを確認しているという。

マスク氏が経営を担う企業は5社目となる。そのうちの一つ、電気自動車大手(EV)テスラ の株価は同氏がツイッター買収を表明した4月以来、30%強下落している。他の3社は宇宙ベンチャーのスペースX、医療系ベンチャーのニューラリンク、トンネル掘削会社ボーリング・カンパニー。

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