国際政治に首を突っ込みまくる、イーロン・マスクの真意
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注目のコメント
「イランのデモ参加者たちをフィッシング詐欺にさらした」というのは、直接悪いのは、マルウェア詐欺を働いている勢力(イラン政府治安当局?)でしょう。
マスク氏は、「イランでスターリンクが使えるようにする」と言ったわけですが、イラン上空にスターリンクの衛星があっても、イラン国内に受信機が普及しないと使えるようにはなりません。そこをクリアしないと、使えるようにした、ことにはならないわけですが、イラン政府が許可しないと、合法的に普及はできません。
「マスク氏はイランのデモ参加者に、根拠のない希望を与えてしまった。そのことがマルウェア詐欺に引っかかるきっかけをつくってしまった」というのが正確なところでしょう。
現在、少数の受信機が密輸されることで、イランではスターリンクが全く使えないわけではないですが、それは密輸した人々の手柄です。
結局、マスク氏は商売人で、儲けで動く、というのが実際のところでしょう。テスラにとって原材料の供給地であり、工場の所在地であり、市場としても重要な、中国政府と親密な関係にあることが、一番わかりやすい例です。
マスク氏は、中国でスターリンクを使用可能にはしないし、そのようなアイディアを口に出すことも絶対にありません。
あとは、個人的な思想らしきものも多少あり、日本でもサプリメントの会社とかホテルチェーンの会社とかの、成功した起業家が、粗雑な民族差別としかいいようがない主張を展開したり、懸賞論文に賞を出したりしています。
経営者としての能力と、政治に関する思想は別のものである、ということです。
マスク氏の場合は、商売人としての利益が最優先なので、思想らしきものを優先して、儲けをフイにするようなことは、基本的にはしません。マスク氏はツイッター買収ばかりが話題ですが。実はスペースXによるスターリンクが世界的に非常に重要になっていることを知りました。調べてみると1990年代始まったモトローラの大失敗といわれていた「イリジウム計画」も実は動いているようです。知っているようで知らないことはまだまだたくさんありそうです。