史上最大額の投資で、ABEMAがW杯全64試合を無料中継する狙い──中継責任者に聞く
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これ、本当にスゴイ話ですよね。
ネットテレビのABEMAが、ついにサッカーのW杯中継の主役に躍り出てしまうと言う。
W杯の最終予選で、W杯出場がかかった試合が地上波で放映されずDAZNでしか観れないという事態になって初めて、いかに今まで地上波でW杯が観れるのが普通と思っていたことが普通じゃなかったか思い知ったわけですが。
これ、下手したらW杯もDAZNになってた可能性あったと言うことですからねぇ。
サッカーW杯大好き人間としてABEMAさんには本当に感謝しかありません。
もちろん、実際のW杯期間中には、多くの人たちはそんなことしらずに今まで通り普通に地上波で視聴するんでしょうけど、今回のW杯はABEMAの社会的ステージが確実に1つ2つあがるきっかけになりそうですよね。
adtechでも久しぶりにABEMAの方に軽く立ち話で話を聞く機会がありましたが、那須川天心の有料チケット販売の成功もありましたし、数年前にお話しを聞いたときよりも、はるかにいろんなことに自信をつけているという印象を強く受けました。
まずは、W杯においてABEMAの同時視聴者数がどれぐらい伸びるのか、無料配信でのピークをシステムチームが乗り切ることができるのか、が最大の注目点ですよね。
昔日テレさんのイベントで、ドワンゴの川上さんが、同時視聴数万〜数十万ぐらいはネットでも対応できるけど、同時視聴数百万人以上はテレビの領域だと言い切っていた記憶がありますが、ABEMAがその境界線をどこまであげられるのか注目したいです。
注目のコメント
ABEMAは、2018年のサービス開始以来、172億円(2018年)、168億円(2019年)、182億円(2020年)、151億円(2021年)、124億円(2022年)とずっと赤字を続けています。
その理由は、スマホで地上波と同じことをやろうとしている、ということにつきると思っています。サイバーエージェントの藤田社長しかり、この中継責任者しかりです。
話題にして人をそこによんでこようとするのはいいでしょう。
しかし、無料を基本としたサービスを続けていくかぎり、私は難しいと思っています。
ひとつには、インターネットの広告料はメディアをささえるだけの単価になっていないこと。
そして、いまひとつは、おおきなスポーツイベントの中継に関しては、各局が株を出資しているTVerでの共同購入に、その場が移ってきています。
TVerの場合、プラットフォームに成長すれば、そこから、各局の有料デジタルのサービス(FOD、Paraviなど)に導入していくという方法で、存在意味は発揮できると思います。
しかし、離れ小島のようになっているABEMAは苦しいです。
ABEMAprimeは、ネタのひろいかたや、平石アナの仕切りなど、面白いものが多いので、個人的には好きです。私はMリーグ見るためにABEMAのサブスク入ってます。実は広告、サブスク、公営競技オンラインベッティングの三本柱になっており、今回のワールドカップは若年層の恋愛バラエティ中心のユーザーをもっと幅広い年齢層に変え、ベースを拡大するための投資でしょう。
私はAbemaで将棋やアニメなどを視聴していますが、W杯全試合中継は視聴者数と試聴時間拡大におそらく大きなインパクトがあるでしょう。Abemaにとっても大きな賭けでしょうが、テレ朝と組んだメリットを最大限に活かして、どのような結果になるか楽しみです。