[北京 24日 ロイター] - 中国共産党指導部の新体制を嫌気して24日の中国・香港両株式市場は大幅下落したが、中国のインターネット上では共産党と習近平国家主席に対する支持一色となっている。

中国共産党は23日に開いた第20期中央委員会第1回総会(1中総会)で習近平総書記(国家主席、69)の異例の3期目続投を正式決定した。

これを受けて株式市場では、経済成長よりも共同富裕といったイデオロギー的政策が優先されるとの懸念が広がった。

しかし、中国のインターネットでは批判的なコメントは見られていない。従来から厳しい取り締まりが行われているが、アナリストによると1中総会の前や総会中は一層検閲が強化された。

対話アプリ「微信(ウィーチャット)」や短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では議事の大部分についてコメントを禁じられ、一部の共産党に好意的なコメントのみが閲覧可能となった。

一部のユーザーは、ぼかした表現で批判を行った。新体制の人事が発表された直後には「私は反対だ」という短い投稿もあったが、こうした投稿は数分以内に削除された。