戎大黒本舗が自己破産「粟おこし」の老舗業者

基本的にインバウンド層の中でも甘いお菓子類を買うのは甘い物に目がない中国と台湾旅行客。そこが未だに帰ってこない状況に加えて世界相場の影響を受けた原材料費高騰ですから、かなり厳しいものがありますよね。京都老舗メーカーの担当者は周囲に旅行客は増えたけど一向に菓子土産が売れないと嘆いてました。

じゃあ越境やればいいでしょという話なんですけどね。なかなか老舗は海外規制への対応へ二の足を踏みがちだし、真面目な老舗ほど有事、例えば品質的な問題があった時の責任を取りきれない責任感から海外には出ないと決め込んでいる所も少なくない。また半生菓子の場合は賞味期限の長さが足りず輸出自体難しい場合もあります。

二の足の結果潰れてしまったら意味ないんですけどね。国の政策や事業者の経営方針、どちらかに有効な対策が打てていれば回避できたルートもあるだろうし、判断が遅かったのか間違ったのか分かりませんが、とりあえず伝統が減っていく事実は残念としか言いようがないですね。