中国の7~9月GDP3.9%増 通年目標、達成困難に
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新指導体制お披露目の翌日の発表。
「党大会開催故に延期」という政治色を薄くし、表面的にでもカモフラージュするために、さすがに直後はないと思っていましたが、そんなのお構いなしという様相。習近平氏のやることなすことは、赤裸々すぎるというか、周りや相手の感受性に対して無自覚、無頓着というか、とにかく唯我独尊だという感覚を新たにしました。
7~9月期3.9%増、1~9月では3.0%増ということで、通年目標である5.5%前後は、”よほどのことがない限り”達成不可能でしょう。党大会を通じて自らの権力基盤を一層固め(自らに権力を一極集中させることは脆弱性と恐怖心の裏返しでもありますが)、周りをイエスマンで固めた習近平氏からすれば、目標未達成すらも「お構いなし」ということなのでしょう。未達成が発覚した際、習近平氏がどうそれを説明するか。今から注目しています。今日発売の週刊東洋経済では各国のGDPを比べて分析しています。
22年の予測では中国のGDP成長率はアメリカ、日本より高いとなっています。
とくに中国の経済規模は日本より数倍ほど大きく、日本より発展の比率が高いことは、やはり要分析です。
もちろん同時にいままでの成長と縦で比較する必要もあります。
縦、横の分析によって中国経済の全貌を把握していくべきでしょう。目標達成がいよいよ絶望的となった時に、この国がどういう動きをするかに注目しています。①数字をいじる、②誰かが責任を取らされる、③外的要因をさがす、④結果をうやむやにするために軍事的冒険にでる、⑤われわれが想像もつかないような奇想天外な経済政策を考える。どの選択肢を取ってもおもしろい、と思います。