【実践編】ユニクロと日本電産で、決算分析をしてみた
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「学ぶ」原点は「まねぶ」にある。人のまねをすることです。同時に、人は教える時に、もっとも学ぶとのこと。
それは、じかに生の情報に触れる、じかにいる先輩に学ぶことでしょう。
その点、企業の決算説明書にも多くの情報が載っています。
以下ユニクロ
https://www.fastretailing.com/jp/ir/library/pdf/20221013_results.pdf
日本電産(成長視点ばかりで、粗利率などは記載されていますが笑)
https://www.nidec.com/-/media/www-nidec-com/ir/library/earnings/2023/FY22Q2_1_jp.pdf
ニトリ
https://www.nitorihd.co.jp/ir/items/NITORI%20FY2022_2Qfinancial%20%20report.pdf
ユニクロの資料については、粗利益と販管費が7回ほど出てきます。ニュースではあまり出てこないけど、決算ではおなじみの指標です。
さらに言うと、決算資料は、その会社が伝えたいメッセージです。鵜呑みのすると、その会社の方向性に流されるのです。
とはいえ、伝えたいことが明確な分、決算の指標と経営戦略を紐づけるには、うってつけの教材です。
以上、ただで学べる教材は、世の中に多くあります。
(19時:グラフの数値に誤りがあったので、修正しました。ご指摘のコメントありがとうございます)「規模の経済」もあれば「規模の不経済」もある。
規模が大きくなるほど、全体最適を取りながら、必要な部分で局所最適も取れる経営システム作りが重要になる。
同じ商品を2倍売るのと、別の商品も販売して売上を2倍にするのは、コストが違う。開発費や金型などはもちろん、同じものを大量に作れば習熟効果もあるし、販売店への説明も1つの方が楽だし、在庫含めた管理コストも低くなる。でも2倍売れても、100倍は売れるだろうか?その商品・サービスの市場性と競争の状況次第。
また、レストランを考えてみる。近所の一店舗だけの中華は、その店だけの個性を出せばいい。一方でチェーン店、例えばバーミヤンは、こういうメニューといった拘束条件がある(王将は各店舗で一定のメニューの自由度が認められていたはず)。全体としての効率を追いつつ、どこまで個店の自由度を認めるか。局所最適も重要だが、局所最適が増えすぎると全体最適が崩れるし、どれくらい局所最適を認めるかを包含・設計した全体構造が重要。
こういう戦略と組み合わせた経済性の分析に興味がある方にお勧めなのが、下記。事業にはパターンがあり、その構造を掴むポイントや、構造ごとの特徴が出ている。
10年位分析業務をやった後に、みさき投資に在籍した際に、様々なものを束ねてこんなにシンプルにできるのか、と思った。
ただ「プロ選手が行う基礎的な技術」に近い部分もあり、シンプルだが使いこなすには習熟が必要な部分も多く、自分もいまだに使いこなせていないと思う。
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競争戦略の謎を解く:https://amzn.to/3DxyHHc相変わらず決算分析関連のコンテンツは人気が高いですね。私自身、企業向けのセミナーで「粉飾決算の見分け方」というテーマで話すことがしばしばありますが、参加者の食いつきが違います。この記事も興味深いです