「ダイソン」一強時代が終えん 日立とパナソニックの強烈な巻き返しで掃除機市場は戦国時代へ
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ペットを飼い始め、ダイソンの吸引力に驚き、ルンバの便利さに感謝している。
が、結局は「コロコロ最強!」となっている我が家であった。
まあ、2台とも買って良かったと思います。ちなみに、ダイソン前は日本製で軽かったが、全然吸引しなかった…
注目のコメント
ダイソンが日本に参入してきた頃、日本の掃除機市場の平均価格は17000円でした。彼らはそこに7万円で参入してきて、日本市場用に日本の家屋環境を徹底的に調査してDC12という製品を開発しました。独自のマーケティング施策によって、彼らはそれで大ヒットをさせることができました。
これは実は日本のメーカーにとっても、コモディティ化して収益が生み出せなかった掃除機市場に、コストを掛けて開発をすれば高い価格で売れるという状況を生み出したのでしょう。デザインを改良したサイクロン掃除機が高価格で次々現れ、結果的にダイソンよりも音が静かで軽くて使いやすいものが市場を再度支配するに至った。ある意味で競争の必然です。ここで考えるべきは、ダイソンはなぜ負けたのか、ということと、日本の企業の日本市場での競争の意義です。
ダイソンが負けたのは、日本のメーカーほど日本市場に合わせた製品開発の精度や頻度を確保することが出来なかったということでしょう。日本のメーカーほど軽くて静かな掃除機は作れない。もしかしたら技術的には可能かもしれないがやらないのかもしれません。なぜならば、彼らにとっては海外の1拠点に過ぎないからですよね。ただ、これがもしも、他の国の市場において製品展開する上で有用な製品開発のための学習につながることならば、日本市場でさらなる資源投入をする価値はあります。この筋をダイソンとしては戦略上、もしくは、知識移転の問題で作れなかったのでしょう。
同様に、日本のメーカーからすれば、日本市場でこうして培われた製品の技術が海外市場で展開する上でも優位に生かせるかどうかが大事だと思います。そうでなければ、限られた市場での優位性を巡って資源投入をしているだけで、あまり自社コンピタンスのレバレッジが効いていないことになるからです。日本市場で勝つことは良いことでしょうが、それがちゃんとグローバルな競争力につながっているかどうかを見る必要があると思いました。ダイソンは数年前からスティックタイプのみに絞る展開に変えました。バッテリーの耐久性向上という要因もあるのですが、日本の家庭であれば、スティックタイプの方が利便性が高いのは確かだと思います。
ところが、その切替と同時に記事あるように国内メーカーが追い上げ、一強が崩れました。もともとダイソン製品の肝はモーターにあります。扇風機やドライヤーも掃除機で培ったモーター技術の横展開です。「吸い込む力」と「吐き出す力」は裏返しですので。
ところが、ステックタイプに市場が変わると、吸引パワーだけでは優位性が保てなくなりました。また、ダイソンの独特の外観デザインについても、今の日本人の嗜好に果たして合致しているのか、という視点もあるはずです。
そうした中、日立は再生プラスチック部品を40%以上使用し、かつ、とても美しいステックタイプを発表し、今年度のグッドデザイン金賞に選ばれ、さらに大賞候補5つにもなっています。
ダイソンは掃除機では大賞を射止めることはできませんでしたが、もしかしたら、日立が大賞投票の結果、選出されるかもしれません(結果発表は11/1です)。
https://www.g-mark.org/activity/2022/nominate.html私も興味本位でdysonを購入して現在は2台目ですが、最初の不満はバッテリーの持ちが悪い(1回の充電で稼働できる時間が短すぎる)でしたが、それはほぼ改善されました。いまだに改善されていないと感じる不満は(日本メーカーにくらべて)吸引力が弱いというもの。
dysonは「吸引力が落ちない」が売りですが、その吸引力自体は最初から弱いんですよね。なので掃除効率は悪いです。
確かにスタイリッシュでカッコいいんですが、掃除機としての機能は日本のメーカーに軍配を上げたい派です。