円の実力、52年ぶり低水準=ニクソン・ショック前―購買力低下、家計・企業に悪影響
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家計・企業に悪影響となってますが、実質実効レートの高低で民間部門への影響は単純に測れないでしょう。
というのも、実質実効レートが最高に達した95年は円高で失業率も上昇し、賃金上昇率も大幅に鈍化しまてましたから。うむ。まあしかし別の見方をすれば、有史以来5000年、日本が世界の歴史の中心にいた時期なんてこの100年くらいしかないわけです。ましてやGDP世界2位の経済大国だった時代なんて50年そこら。5000年間ほぼ常に世界史の中心にいた中国やインドと違って、日本はほぼ一貫して世界にさしたる影響も与えぬ無害な辺境の小国だったわけです。特殊な状態から平均的な状態へ徐々に戻っていくだけなのかもしれません。僕の親の世代が、もしかしたら日本史上もっとも幸福な世代だったかもしれませんね。
そういえばどこかで見ましたが、円安のせいでGDPがドイツに抜かれて4位になったそうです。ちなみにドイツの人口は8300万人です。名目の為替は平均回帰性があるため、いつかは1ドル150円よりは円高に戻って来ますが、この間に広がった内外貨格差は如何ともし難いです。デフレ政策を取る国など、そうは見込めない。
現に今、留学生や在外公館職員の方々がこの深刻な問題に直面しています。体感ではコロナ前の倍ぐらいの物価高のはず(為替で1・5倍、品目単位では1・5倍もザラのインフレ)。
円安で外貨資産の円建て評価が膨らむ、といった喧伝はまやかしでしょう。ガラパゴス志向そのものです。