(ブルームバーグ): イーロン・マスク氏は、米ツイッターの従業員を数カ月間で約75%削減することを計画している。米紙ワシントン・ポストが匿名の関係者へのインタビューや入手した書類を引用して報じた。

マスク氏による440億ドル(約6兆6000億円)でのツイッター買収は28日までに手続きが完了する見通し。ワシントン・ポストによれば、マスク氏はツイッターの従業員数を2000人程度に減らす計画。現在は7500人を雇用している。

マスク氏は資金調達を銀行関係者に当初打診した際、ツイッターの人員を削減する考えを示したと、ブルームバーグは4月に事情に詳しい複数の関係者を引用して伝えていた。

電気自動車メーカー、テスラの最高経営責任者(CEO)でもあるマスク氏は今月、ツイッターに当初条件での買収を再提案した。ワシントン・ポストは、マスク氏による買収が最終的に実現しなくても、ツイッターはコスト削減のため人員を削減する必要があると伝えた。

この報道を受け、ツイッターは従業員に対し、同社がマスク氏による買収で合意を締結後、全社的なレイオフの計画はないと説明した。

ブルームバーグが確認した内部文書によれば、ツイッターの法務顧問ショーン・エジェット氏は従業員に対し、取引の完了が近づくのに伴い「大量のうわさや臆測」が予想されると警告。「取引完了後の買い手の計画については全く確認が取れておらず、うわさやリークされた文書を追いかけるのではなく、われわれや買い手から直接事実が明らかにされるのを待つことを勧める」とした。

原題:Musk Plans to Cut Twitter Workforce by 75%, Washington Post Says、Elon Musk Plans To Cut Twitter’s Workforce By 75%: WaPo、Twitter Tells Staff There Aren’t Plans for Companywide Layoffs(抜粋)

(ツイッター側の反応を追加して更新します)

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