外貨保険、利率上昇で販売65%増 為替リスクも
日本経済新聞
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数か月前、今ほど円安ではなかった頃ですが、外貨建て保険のうち、為替や金利水準に連動して自動的に円で払い戻す特約のついた保険契約で解約となるケースがあるとの記事がありました。これは、いわゆるターゲット型と呼ばれる保険で、解約控除も加味した上で円ベースに換算して、当初目標にした払込保険料(円ベース)の110%とか115%になると自動的に円に変わり、その後は為替リスクなく円で安定的に満期まで運用するという商品のことです。
足元では、円安の一方、米金利は高くなっているので、市場価格調整(MVA)を考慮した解約返戻金でどの程度利益が出るかどうかはケースバイケースかと思われますが、低い金利の時に加入した外貨建て保険を解約して、高金利で運用したいというニーズは相応に出てくると思います。
ただしこうした乗換は、当初に比べ高いドルの時に外貨建て保険に加入することになり、円高に振れる(戻る)と含み損を抱えることになりますので、結局儲かるのは保険会社と販売会社だけということにもなりかねず、慎重に検討した方がよろしいかと思います。