日本はなぜ幸福度が低いのか? キーワードは「寛容さ」
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①友達に1億円入るし自分にも100万円もらえる
②友達に1億円はいらないし自分も100万円
日本人は②を選ぶ人が多いそうです。
会社で働いている方は特によくわかると思いますが、②のような足の引っ張り合いは往々にして起こります。
日本の生産性の低さや幸福度の低さの原因はとても単純。「ずるい!」という嫉妬心の強さです。
注目のコメント
この日本の幸福度については、私のグループでは、過去20年に渡り、組織に関するデータを収集、解析し、決定的な要因、すなわち「ファクターX」を、データから明らかにしてきました。
組織に、このファクターXが多いか、少ないか、により、生産的で幸せな組織になるか、それとも、生産性が低く、不幸せな組織になるか、が決まることを、データは示していたのです(英科学誌Nature/Scientific Reportsに、3ヶ月前に発表しました)。
このファクターXは、実は、人と人のつながりの構造(ネットワーク)にあります。生産的で幸せな組織では、人が「三角形」でつながり、そうでない組織では、人が「V字」でつながることをデータが明らかにしたのです。「V字か、三角形か」という小さな違いですが、とても大きな影響を与えていたのです。
実は、あなたがよく話をしている2人なのに、その2人同士は話さない関係(V字型のつながり)があると、あなたは落ち込みやすく、うつにになりやすくなるのです。
例えば、あなたが、ライン上の上司と、参加しているプロジェクトのリーダーの両方とよく話をする立場だとしましょう。この二人の上司が互いに話をしないと、あなたは落ち込みやすくなります。
別の例では、夫が娘と直接会話せず、常に妻を経由する状況では、娘の課題がある度に、その間に立っている妻(母)が苦労します。家庭内にV字ができているからです。
我々の悩みの多くは人間関係がらみで、V字に関係しているのです。
根深いことに、実は組織図には、(逆)V字型しかありません。三角形はどこにもありません。ですから組織図通りコミュニケーションをする組織とは「データで証明された不幸で生産的でない組織」になるのです。
この三角形のつながりとは、仲間であることを互いに確かめ合うために必要なものです。即ち、「人間としてのつながり」を具現化したものなのです。この仲間であることを常に確かめ合うのは、人類を含めた霊長類に広く見られる行為です。この本能は、現代の我々の中に強く残っています。これがないと我々はいい仕事も組織のよきメンバーにもなれないのです。この物差しが三角形です。幸福に最も重要な要素である、人の関係性を良くするための政策や施策は少ない。それは良くも悪くも人間関係は人の自由であると考えられているからだ。だからこそ民間のサービスとしてスタンスをとり、関係性を作るようなソリューション提供が必要とされているのかもしれない。
私たちを幸福で健康にするのは、富でも名声でも無我夢中に働くことでもなく、良い人間関係に尽きる