何者にもなれない「中年おじさん」が苦しむ呪縛
東洋経済オンライン
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中高年男性の孤独への処方箋が、どうして「男性も職場と家庭以外の帰属場所を持とう」になるのか、冒頭からツッコみたくなる。
家庭があるなら、まずは家庭を大事にして、家庭に居場所を作りましょう。「現代日本の男性たちには、そういったゆるやかで肯定的な人生のモデルがあまりないのかもしれない」
いやいや、「働かないおじさん」になると怖いモノなしですよ。開き直ったサラリーマンは最強です。「ゆるやかで肯定的な人生モデル」の方々が、平日に自宅勤務のふりしてインドアゴルフとかに大勢おられます。
一方、若い方々に警告しておきますが、皆さんがおじさんになると「働かないおじさん」というポストはなくなります。年功序列廃止、ジョブ型が素晴らしいとか若い方々も言うからです。会社はうれしいけど。
転職市場は活性化してますが、40歳過ぎたらやっぱり厳しい。ジョブ型で若い連中とガチで勝負するのはかなり大変。特にIT系で若い方に勝つのは至難の業。そして、フリーランスはやっぱり不安定だし、引退したら厚生年金もらえません。
日本経済が奇跡の大復活でもすれば別ですが、今のままだと20年後の中年おじさんはマジでヤバいと思う。給料安いまんまで実力主義は最悪。給料が日本の倍あるアメリカとはここが決定的に違う。
イケイケの有識者の意見はちょっと無責任な気がします。人生モデルに頼らないで自由に生きる。
リベラルでスマートとか規範的なモデルはあるけど、そこそこなモデルはない。そんなふうに考えるのをやめましょう。
モデルがないと判断できない、動けないという思考が人生をつまらなくする。考え方を変えないと、ますます劣化が進んじゃいますよ。