中国、GDPなど第3四半期の指標発表を延期 貿易統計も未公表
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発表しない理由はあるはずなのですが、中国政府は、こうした半ば公的な活動に対して、いつもきちんと説明しません。
説明しないから、いろんな憶測を呼ぶし、またそれに対して中国政府は、「外国は中国を誤解している」などと言う。
対外広報の改善が中国政府の最大の課題でしよう。
注目のコメント
普通に考えたら「予想以上に悪い結果だったから」でしょうか。今後もゼロコロナ政策を堅持するみたいですから、短期の景気後退リスクより、長期低迷持続リスクの方が現実味があるかもしれません。
なにはともあれ、「習近平第三次政権」成立に向けて、あらゆる政治的考慮が働き、政治的攻防が繰り広げられている真っ最中に、第3四半期の経済統計結果が発表されるのを嫌がった、故に回避したということでしょう。統計が間に合わなかったのでないことだけは確かです。技術的理由ではなく、政治的理由です。
崩壊前のソ連や、欧州金融危機前のギリシャを見れば明らかなように、統計を隠したり粉飾したりする国はいずれ必ず危機に陥ります。
中国は、ウイグルやチベットへの弾圧をなかったことにする、全体として信用できない国ですが、統計データはある程度信用できる印象でした。今回発表しなかったGDPなどのデータは、5年に一度の中国共産党大会への影響を懸念し、党大会後に発表するのではないでしょうか。
ただ、私たちに、統計の不備やごまかしを対岸の火事だと笑う資格はありません。2019年に明らかになった厚労省の毎月勤労統計調査の不正や、今年発覚した国交省の建設工事受注動態の不正など、近年GDPに影響を与えかねない統計不正問題が多発しています。
統計は、国家の根幹に関わるデータであり、それを元に議論していくまさに土台となるものです。私たちやマスコミにも、常にその不正がないか監視していく姿勢が求められると思います。