【出前館】シェア争いは終了。これからは「即配」の戦いに
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以前は「夢の街創造委員会」という謎な社名で、宅配ピザ屋さんとかのプラットフォームの正直冴えないプラットフォームだったところからの大変身
2016年にLINEが出資、2020年には子会社化を経てさらにLINEとyahooの統合で、一気の投資の拡大とデファクト化というなかなか他には前列がない変身を遂げた企業となりました
赤字縮小と黒字化へとのことですが、この手のサービスは顧客獲得コストへの投資を絞り、既存顧客を回すだけで黒になるかというのかが一つの分岐点ですが、前期の赤字が360億円、今期が200億の赤字予想ですが、前期の広告宣伝費が200億弱。広告宣伝費を同じように使っての予想なら広告宣伝費なかりせば収支均衡ですが、ある程度抑えることも含めての予想ならまだまだ遠そう
どこかで値上げもあるかもしれませんね
広告宣伝費除いて均衡するというのは今の顧客がそのまま使い続けてくれるという前提ですが、通信サービスとかとは違って残念ながらスイッチングコストも低いサービスなので顧客維持のためにも一定のCMは続けないといけない(やめたら会員が減る)構造だとと思うので、それがどの程度なのかの見極め次第で損益分岐点が異なります
いずれにしろ、寡占化、市場成長の成熟化という転換点できちんと黒に持っていけるかの収支構造のリバランスのタイミングですね出前館はLINE傘下になってからは、広告とキャンペーンに巨額の資金を投入し続けて来ました。ヒカキンを登用してのテレビCMや、ターミナル駅で巨大なポスター掲示、配達料無料キャンペーン。更に配達員向けのボーナスまで。
これまでの赤字は作戦通りといったところでしょう。ここからの利益化をどう達成するのでしょうか。
出前館はUberEatsと異なり、各地域に配達拠点を構えています。これによって飲食店への細やかなケアや、配達員への教育を行なって、サービスの向上に努めています。
また、拠点ごとに責任者がいるので、有事の際の対応・補償もかなりしっかりしています。
しかし、配達拠点を構えて、そこに責任者を置いているということは、つまり巨大な固定費がかかっているということであり、UberEatsに較べて利益が出にくい体制です。
また、飲食店側から見ると、システムとしてはUberEatsの方がよく出来ていて、出前館はシステムの不便さを人力でカバーしているのが現状です。
出前館では上述の配達拠点の他に、本社機能として制作チームやサポートチームが存在しており、様々なフォローを行っています。フォロー体制が手厚くて安心できる一方で、これもまた高コスト体質の一要因となっています。
一方のUberEatsは、ほとんどノーフォローです。申請の進捗やシステム上の問題について訊ねるために電話をかけても、全然つながりません。おそらくこの手の固定費は極限まで絞られているのでしょう。ただ、システムがよく出来ているので、大抵のことは自力で解決します。
同じくフードデリバリーの2強とは言っても、会社としての考え方・体制が全く異なります。
出前館がどのように黒字化するかは、かなり気になります。今後のレポートを期待しております。米国ではUber Eatsを抜いてDoorDashがダントツのシェアですが、配送手数料が無料になるメンバーシップをクレジットカード会社と組んで、1年間無料で提供したのをきっかけに、私はその後もDoorDashを使うことが定着しました。店舗側も注文する側も、マルチリスティングや乗り換えコストが低い分野なので、会員制などでいかに顧客をロックオンできるかが重要になってくる分野だなと感じました。