英政権、大型減税策を撤回=財務相を更迭、後任に元外相―金融市場の動揺で
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注目のコメント
クワーテング財務相については、更迭、なのか、辞任、なのか、判然としないですね。
辞表らしき文書が公開されていますが、クワ―テング氏として署名しているのがトラス首相自身です。
(より正確にいうと、首相はクワ―テング氏からの辞任を承諾する、という文書に、クワ―テング氏の名前で署名がされていて、その署名を書いたのがトラス首相自身です。意味がわかりませんが)
後任はジェレミー・ハント議員です。
クワーテング氏は、現下のインフレ下の積極財政(ミニ予算)政策の責任を肩代わりさせられたかたちですが、英国の国債と年金基金の問題は収束しないでしょうから、次に問題になる人事は、中央銀行のアンドリュー・ペイリー総裁ですね。
それ以前に、保守党内で、トラス首相への反発が大きくなっていますが。
早速、英国議会の保守党以外の全政党と、保守党の議員多数から、トラス首相に対する辞任要求が出ています。
Jeremy Hunt appointed new Chancellor after Kwasi Kwarteng sacked - live updates
https://www.telegraph.co.uk/politics/2022/10/14/politics-latest-news-kwasi-kwarteng-latest-liz-truss-mini-budget/この会見を8分で切り上げて、そそくさと退室すると、あるジャーナリストから"Are you out of your depth, prime minister?"と辛らつなコメントを投げかけられたトラス首相。
もう、あなたの手には負えないんじゃないですか?といったニュアンスでしょうか。
先月来のフィナンシャルタイムズ紙の記事やコラムもトラスさんに対して辛らつなコメントのオンパレードで早くもジョンソン前首相の末期段階の様相を呈しています。
保守党からもトラスさんでは次の選挙では全滅しかねないという悲観論が出ているものの、じゃあトラスさんが辞めたら次は誰がおんねん?と聞かれて出てくる名前がないのが同党の辛いところ。
なまじサッチャーさん以来の「鉄の女」だなんて持ち上げられてしまった手前、強い女性を演じないといけないと自縄自縛に陥ってしまっているように見えます。
ただ、トラスさんにしても、人の話を聞いた方がいいと思います。この人はまったく人の話を聞きません。日本には「聞く力」に長けた首相がいますよ(笑)