腸活はビジネス寿命を延ばすのか?
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医学部生時代、各科の教授に「学生時代、最低限読まないといけない文献」を聞いて回りましたが、その”最低限”を全て合わせると学生中に読み切るのはとても難しい量だった記憶があります。
つまり専門家は人の可処分時間の整合性は気にせず無意識に自分の専門分野を特権化しがちなんだなと感じた思い出があります。
だから、「歯」や「筋トレ」や「腸」など、〇〇が健康に影響するという言説も「俺の専門分野特権化」が進むと、果ては〇〇を変えれば人生が変わる!位大げさな話になりがちです。
ただ私の「人体観」は、人体とは大きなルービックキューブのようなもので、一面を綺麗に揃えることはできても全てを揃えるのは難しく、そんなに単純化はできないというもの。
一方、人生論に飛躍するほと特権化せずとも「身体に良いこと、悪いこと」は日々更新されています。特にここ20年は腸の免疫系作用や脳腸相関など知見の発達が著しく、ヤクルト1000の大ヒットの例を挙げるまでもなく、ここはビジネス的にも大きな市場だと思います。これからはプロバイオティクスの時代なんて言われて久しい。腸活はそれなり大事だとは思うけど話題になるのがヤクルト1000みたいなものばかりなのが何か僕が期待してるものとはちょっと違ってきてる。
僕が期待しているのは例えば皮膚の状態を健全に保つような乳酸菌的なものが入ったローションとか。なぜなら最近はアルコール消毒とか手の洗いすぎや髪の洗いすぎが密かに問題になっている(と僕は思ってる) コロナ対策的にも手洗いは推奨されているし商業的にシャンプーは泡泡で毛穴までキレイにすることが是とされている。が、実際には皮脂を取りすぎて余計に脂を分泌しやすい体質になったり皮膚の常在菌を殺し他の菌が増えやすい状態になっていたりといった面があるようです。
あと期待したいのが口内環境を健全に保つ菌。乳酸菌を口に入れて口臭が抑えられるといった実験や、あるいは虫歯のエサになるような糖を他の乳酸菌を口内に入れることで横取りして結果的に虫歯予防につながったり・・・といったアプローチはありえると思うのだが。