NATO、ロシアの核使用けん制 有事対応協議、防空も強化
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NATOが来週行う「核抑止のための演習」とはいかなるものかといえば、
「NATO空軍が欧州にある米国の核爆弾の使用方法などの演習を行う」
とのことです。
互いに核兵器をカードに使って相手の軍事行動を抑止しようとすれば、どうしてもチキン・ゲームになりますが、NATOの側としても、核兵器使用の選択肢を除外するとロシアを抑止する有力なカードが無くなります。
プーチン大統領としては、核兵器を使うにしろ、使わないにしろ、核兵器を有力なカードとして、NATO諸国にウクライナへの支援をやめさせるなどの成果を引き出したいところでしょう。
「NATOのストルテンベルグ事務総長は13日、ロシアがウクライナで核兵器を使用すれば深刻な結果を招くと述べた。一方で、そうした事態になった場合のNATOの対応については明言しないとした。」
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-nato-stoltenberg-idJPL4N31E3JX
ロシア核兵器使用ならほぼ確実に「物理的に対応」=NATO高官
「同高官は匿名を条件に、ロシアが核兵器を使用すれば「ほぼ確実に多くの同盟国のほか、潜在的にはNATO自体の物理的な対応が引き起こされる」とし、ロシアは「過去に例のない結果」に直面すると指摘」
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-nato-nuclear-idJPL6N31D0E2?il=0プーチン大統領が核兵器を使えば全面核戦争。日本も巻き込まれる。いま、有事対応シナリオを議論しなければいつするのか?
いま世界は二つのグループに分かれている。核兵器をもて遊ぶ国とそれを心配して対策を練るグループの二つに。ロシアがこれまで何度も核使用で脅しをかけてきた上、ウクライナ全土のインフラ施設を攻撃したことで、ウクライナの人たちは既に核攻撃を受けても国土防衛のための戦いを続ける覚悟ができているようです。そもそもロシアの核攻撃で戦況が一気に改善されることはなく、むしろNATO側の劇的な対応強化でロシア軍が殲滅されるリスクの方がはるかに高い上、国際的にも完全に孤立し徹底した制裁を受けてしまうので、プーチンも内心では核使用は避けたいと考えているはずです。