【衝撃】テスラを超えたEV新王者、その名はBYD
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イメージ、2005年の三洋電機は車用バッテリーで世界一が狙える状況でしたが、その会社がEVを作って急成長さているのがBYD。
日本のバッテリーの王者は、2009年末にパナソニックが買収し、パナソニックはその後Teslaへの供給のため巨額投資に踏み切ることになる。その名もギガファクトリー、それが2014年。
日本のエレクトロニクスメーカーで自動車を作ろうとという企業は現れなかった。日本にはトヨタを筆頭として、巨大企業がすでに複数あり、日本最大の産業であった。
エレクトロニクスメーカーにとって、自動車メーカーは大事な顧客。だからこそ競合化するような選択肢は取れなかった。
そして時代は流れ2020年1月のCESでソニーが自動車を作ることを発表した。
さて、振り返ってみると三洋電機にとって自動車メーカーがどれほど重要だったかということ。カーナビとかあったが既に対して儲からず、実質バッテリーを売る先をどう考えるかだけだったといって過言ではない。
パナソニックとトヨタの関係は根深い。そのパナソニックが買収したとこ、そしてトヨタがテスラに出資したこと、2010年前後の動きが、日本の命運を左右し、今のテスラの躍進、BYDの躍進に繋がった大きな転換期であった。いや、17-19年頃はBYDのほうがテスラより売っていたのをテスラが抜いた、その前はテスラが上だった、つまり両者はちょいちょい再逆転を繰り返しています。
そして主戦場が全く違う。テスラが高級車に対してBYDは中級とタクシー・バスなど商用に強い。リージョンもBYDはほとんど中国国内、たしかにアジアではちょいちょい走っておりシンガポールでもバスやらグラブ配車もあるもののシェアとしては微々たるもの、他方テスラは中国国内含め十分な存在感を発揮している、マスクが中台政治問題にまで口出しするくらいである。
つまり新王者というより主戦場が違う東西の両巨頭といった見立てだろう。その意味で大陸の外ではM&A以外にほとんど存在感が無いアリババVS米国ビッグテックの構造に似ている。
それよりも問題はバッテリーのほう、こちらは国をまたいで日本勢が追いやられる程BYDとCATLにやられている。あのテスラを抜き、世界一のEVメーカーになることを確実なものにしたのが中国のBYD。
中国の報道をチェックしていると、流行りの小型EVが投入間近だとか、生産能力を月30万台に増強するとか、景気のいい噂話がぽんぽんと流れてきています。
なぜこれほど強いのか?BYDジャパンの劉社長へのインタビューから答えが見えてきました。
その秘密は「20年以上前からEVのための準備を進めてきた老舗の歴史」、そして、つい最近までEVよりもガソリン車メインで作っていたことに象徴される現実主義にあるようです。
未来を追求してきたテスラを、現実主義のBYDが追い抜いた。この王者の交代劇はEV普及における一つの転換点なのかもしれません。
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