「制度設計が複雑」星野リゾート“旅行支援”に苦言
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制度設計の複雑さはGoToなどこれまで経験したどの制度よりも厄介で、各都道府県がそれぞれマニュアルを作るという性質上、全国展開のチェーンや全国の宿泊施設に送客する旅行代理店・予約サイトほどハードルが上がります。
複雑な制度の事例をいくつか挙げておきます。
1. 名称は47都道府県で全て異なる
2. ワクチン接種の必要回数が異なる
例:北海道は道民では利用日、道民外でも条件が異なる3パターンを提示
3. 宿泊施設で予算枠を管理するかしないかも異なる
4. 利用者の住所情報を申請上必要とする都道府県がある
5. GoToトラベルで使用されたStay Naviを使うかどうかも異なる
6. クーポンの発行手順が異なる(最も手間がかかるのは日付などのスタンプを押しQRコードで使用登録するのを利用人数×泊数×平日3枚・休前日1枚行う)
ざっと挙げただけでもこの状況です。
実際には各市町村レベルの追加支援との組み合わせなども考慮しなければなりません。
支援自体はありがたいと思っていますが、既存予約にも適用可としたことで10/11時点で既存予約で予算枠を使ったと報道された施設も出ており、新規予約がどの程度増えたかは不透明な状況です。SNSを見ていると問い合わせは多いものの予約増に結びついていないとする投稿も散見されています。小さなホテルをしていますが、
go to トラベル
↓
県民割
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県民割拡大版
↓
全国旅行支援割
と、実は事務局の窓口が変わったり、
システムのIDが変わったりなど、
現場泣かせなことばかりです。
ないよりあった方が良いのは分かりますが、
こういう支援って終わった後の崖がきつく、
結果的に需要の先取りに過ぎません。
複雑な支援よりも
マスクなしでOKとルール化したほうが、
サステナブルな旅行支援な気がします、宿側は地域クーポンも配布する必要がありますが、例えば家族4人で平日2泊すると24枚の1000円クーポンをチェックイン時に渡さなければいけません。
宿側は膨大な紙クーポンに宿のハンコを押印して、配布時にQRコード24枚分を1枚1枚読み込み、24枚にチェックアウト日の日付を記載します。これが3泊だと36枚で4泊だと48枚。
最大の7泊だと76枚です(休日は1000円扱い)。
お客さんが不泊や当日提出書類に問題がある場合もある為、宿側も宿名の押印もしくは印刷以外は事前に準備出来ません。
ただでさえ人手がコロナ前に戻っていない状況に追い討ちをかけるアナログ地獄。
うちはまだ小さな宿なので良いですが。。。