東大39位、京大68位に後退 英誌、世界大学ランキング発表
コメント
選択しているユーザー
円安も悪い影響を日本の大学に籍を置く研究者に及ぼします。国際研究を促進する科研費をいただき外国に研究拠点を一時的に移しましたが、滞在費だけに消えていきます。国際学会への参加、論文投稿、英語論文の校正、フィールドワーク調査などなど大幅に縮小せざるを得ません。
注目のコメント
改めて、中国の清華大学の躍進は本当にすごいなと思ってしまいます。
日本の大学のランキング低下や研究力低下が指摘されてから久しいですが、研究者に対する支援があまりも低すぎるという問題があります。それは研究費の面でもですが、大学での教員に対する待遇の面でもあります。例えば、博士課程を修了し、論文を出しており、教員としての経験もあり、その上で英語も流暢であるという条件の大学でのポジションが年収400万円以下である場合もあると聞きます。超冷遇な環境で、且つ、英語が流暢であるならば、日本の大学に就職をせず、海外の高待遇の大学に行ってしまうのは自明のように感じます。そのような状況が続けば、ますます日本の研究力および大学の価値は低下していきます。今こそ、「研究者・大学の教員=聖職者」のような考え方から脱却するときなのかもしれません。英国の新聞社がつくっているランキングだけあって、毎年1位はオックスフォード大学なのですが、20位くらいまでの顔ぶれは去年と変わらないですね。
アジアだと20位以内に入るのは、北京大、清華大、シンガポール大、あとはスイスが1つ入って、他は英国と米国、というのも同じです。
東大も京大も、トップ100位の中では、他のスコアはともかく、論文引用数のスコアがダントツでワースト2校です。英語で論文を書いて欧米の学術雑誌に掲載してもらうことに特化しなければ、どうしてもこうなります。日本の学会とかはやめて、研究も教育も英語でやって、ひたすら米英の大学のスタンダードに合わせるのが、ランキングを上げるうえでは効果的でしょう。
韓国や中国の大学も、論文引用数のスコアは、米英よりもかなり低いですが、日本の大学よりはましです。
日本の大学は、国際性のスコアも際立って低いですが、これは中国の大学も日本に劣らず低いです。
日本の大学で、京都大の次はどこかと思ったら、200位以内にはもういないですね。200位以内に入る大学だと、中国、韓国の方がずっと多いです。
つまり、予算的に選択と集中をして、東京大と京都大だけは、順位は下降しながらも今年は何とか100位以内に留まらせた、あとは全部転落、ということになります。
論文引用数のスコア:
スタンフォード大(ランキング3位) 99.8
MIT(5位) 99.8
清華大学(16位) 88.0
北京大学(17位) 80.4
東京大(39位) 55.5
ソウル大(56位) 67.6
京都大 (68位) 52.3
大阪大(251位から300位のどこか) 31.8
https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/2023/world-ranking