仏中銀総裁、ECBバランスシート縮小に向けた計画提示
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前回の理事会の議事要旨が示唆するように、銀行貸出金利が上昇しても貸出は底堅いとすれば、TLTRO IIIの意義は乏しく、早々に縮小すべきということになります。
一方で、ラガルド総裁が予て示唆していたAPPによる保有資産の削減は、英国の状況をみる限り、10月の理事会で議論することはタイミングが悪いことも事実です。
しかし、イタリアを含む一部の国では、銀行がTLTRO IIIを通じて調達した資金を、少なくとも結果的には国債買入れに回した可能性もあります。その意味では、ビルロワドガロー総裁が説明したようなクリアカットな政策対応に支障が生ずるリスクは残ります。