【大問題】「SaaS万能時代」の落とし穴とは?
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SaaSは導入初期費用も低く気軽に使い始められる反面、草の根的に事業部門の現場で導入した場合のIDをめぐる課題はなかなか根が深いです。
正社員以外も情報共有してセキュリティ上の問題はないか?退職者や求職者のIDは適切に処理されているか?などなど。
従来通りの中央管理にしてしまうと、現場の裁量や創意工夫が失われてしまうので、良い落としどころを見出さないといけないですよね。20年にわたってアイデンティティ管理の市場をリードしてきたSailPoint CEOのマークさんにお話を聞きました。
アイデンティティ管理の重要性に関しても学びだらけだったのですが、実は起業家としてのお話も面白かったです。
👨「長期的な競争力として、技術がどれだけ優れているかは重要ではない。結局最も重要かつ難しいのは、他の誰よりも顧客の声に耳を傾け、時代の変化に適応していくことです。」
👨「時には、謙虚でいるように心がけなければなりません。チームメイトにはそれぞれの考え方があり、対話から最高のアイデアが生まれるのです。ジョブズだって、一人でAppleを築いたわけではない。もちろん彼は優秀でしたが、周りのたくさんの人が、AppleをAppleたらしめていたことを忘れてはいけません。」
すごくシンプルですが、こうした姿勢を何十年と継続しているからこそ、1兆円で買収されるまでの企業に成長させることができるんだなあと感じました。
インタビュー、めちゃめちゃ緊張するだろうなと思ったのですが、とても気さくな方であっという間に時間が過ぎていました😊企業と個人の中間領域、極めてポテンシャルが大きいと思う。
記事にもあるように、ソフトウェアは昔はトップダウンでの導入、あとは自社システムとかがほとんどだった。でもBYOD(Bring Your Own Device、スマホ・タブレットなどは個人用で、そこから会社で使用しているアプリにログイン)とSaaSの組み合わせが大きい。
SaaSになって開発コストが安くなり、色々なツールが出て、個人の選択肢が増えた。今までは手帳とかアナログだったものが、BYODにツールに入れるようになったり、またアプリではなくWebサービスだからインストールしなくても使えるといったパターンもあり、個人の生産性ツールとしてビジネスで使われるようになった。あとはソフトウェアの重要性が上がり、エンジニアの地位も上がる中で、良いツールを積極的に使うことが文化としてテック系スタートアップから広がっていったと思う。
そして良いものは広がる。広がるからPLG(Product Led Growth)といった概念もできた。一方で、広がれば企業としての情報漏洩リスクなども広がる。だからそこのバランスが難しい。IDと利用サービスの管理・決済の統合系サービス(一定の自由と、使ってはいけないの明示と、企業としての支払いをまとめたもの)とかは広がっていくと思う。